テラーノベル
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岩本くんの朝は早い
LIVE期間中もルーティン化してるトレーニングを欠かさないから
前はよくホテル周辺を走ったりしてたけど、防犯上の問題から、今はドーム内のトレーニングルームを使わせてもらってるんだって
人気になると昔とは環境がかわるのは当たり前なんだけど、不自由を感じる事も多々ある
居場所が周囲に分かっていなきゃやりすごせるけど、周辺のホテル利用客にはファンもかなりいるはずだから
準備してる岩本くんの気配で目覚めた俺は、何となく二度寝する気分でもなく、暫くボーッとしていたが、ある事に気付いて閃いた
お説教タイムでふっかさんは言ってた
『2人にならないようどこ行くもメンバーつけるからそのつもりで』
メンバーをつけるって、そのメンバーはふっかさんでも良いって事だよね?
じゃ、今から部屋にお邪魔しても、佐久間くんと2人っきりじゃないからセーフなんじゃ…
「よし!!」
急に声上げて立ち上がったら岩本くんがびっくりしてた
時刻は只今、6時
昼から1本雑誌の撮影と取材あるけど、眠気目覚ましのシャワー浴びたら部屋行っちゃお
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部屋の呼出チャイムが鳴ったのは7時ちょい前のこと
昼から全員で雑誌の撮影と取材があるけど、あと2時間は寝れる
何だかんだ
佐久間と同室になったせいで話が弾み、最後の記憶は午前3時
佐久間はショートスリパー特有の深い眠りで、ホテルのチャイムぐらいでは起きやしない
一回無視しようかとも思ったが、何か問題が起きた可能性もあると…半目になりながら、ドアを開けて――――
「お引き取りください!!」
ニッコニコの笑顔で佇む目黒を見た瞬間に、ドアを閉めそうになった
これは半分寝ぼけてて、ドアスコープを覗かなかった自分も悪い
「なんでッ!!」
目黒はガッとドアの縁を掴んで、閉まらないように足をねじ込んでくる
取り立て屋か何かなのぉ!!
「何時だと思ってんのよ」
「7時。社会じゃ言うほど早くないけど」
ブラザービートかッ
自分のパートをうまく入れてくるとは、やるじゃん
て
「まだ佐久間寝てるぞ」
「うん。そんな気がして来てみました」
あぁ…寝顔を拝みにきた訳か
こいつ本当、豹変しやがって
恋に溺れるタイプとは思ってもみなかったぞ
「寝てても5分のカウントとるからな」
「何言ってんの、ふっさん?ふっかさんが同じ空間にいればノーカンでしょ?」
「あっ」
そうか
2人きりにしないためにテキトーに言ったけど、俺がいたら無効なの…か?
えぇ…らぶらぶカップルと同じ空間
きっちぃ
「入れてくれるよね?」
目黒はにっこりの笑顔で尋ねたが、絶対に帰る気はないんだろう
ここで押し問答してても目立つだけだと、俺は盛大な溜め息を吐いて、目黒を迎え入れた
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同タイプのツインの部屋
佐久間くんは俺と同じ位置のベッドで就寝中だった
普段だったら気にもしないようなことが嬉しい
横向きで枕に顔を半分沈めて、穏やかな寝息を立てている
枕には持参したタオルを被せてて
一緒の時になんでか聞いたら、染めた髪色がうつる事があるからなんだって
ホテルの枕カバーやシーツは白が多いからね
一応、配慮しているらしい
そういう迷惑かけないようにってとこも好きだな
長い髪が顔にかかって見えづらいから、ベッドの側に跪くと、指でそっと髪を払う
綺麗な横顔が見えて、長い睫毛がぴくりと震えた
「…ん…」
漏れる小さな声に
起きちゃったかなぁと顔を近付けるも、佐久間くんはまだ夢の中
と
「びっ、くりしたぁ」
背後で焦ったふっかさんの声が聞こえて振り返る
ふっかさんは罰の悪そうな顔で口に手を当ててた
「何が?」
「いや…キスすんのかと思って」
キスで佐久間くんを起こすと勘違いしたのかな?
ふっかさん
ロマンチスト?
流石にそんな起こし方しないよ
2人だけの時ならまぁ試してもいいけど、童話のプリンセスと違って、佐久間くんはすんなり起きてくれなそう
「え…と、フリ?」
ちゃんと分かっているけど聞いてみる
「ちげぇわ」
焦るふっかさんが面白くて、もう一度、佐久間くんの顔に顔を近付けたら
「うわ、バカ!!」
本当にすると勘違いしたふっかさんが声を上げると、一瞬、煩そうに顔をしかめてから佐久間くんが目を開けた
ぼんやり眼で瞬きをして「蓮?」
尋ねる声も、まだ眠そう
俺を認識して数秒、目の前でふんわりと笑った佐久間くんは
「…おは、よ…」
ちゅっと
唇に触れるだけのキスをくれた
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深い深い眠りの底から、引っ張られるように意識が浮上していく
蓮の声がしたような…
ぼんやりとしたまま目を開けて
やっぱり…蓮だ
ほぼ無意識に朝の挨拶をして、軽いキスを贈る
「???」
お返しがこないのはなんでだろう?
蓮は唇を手で押さえて、ちょっと視線を逸らした
頬が少し赤い気がするけど、こんなキスぐらいで蓮が照れるはずもないし…
なんて事を考えて――――
ハッと我に返った
ここ、どこだっけ?
徐々に状況を理解し始め、上体を軽く起こすと蓮の後ろに頭を抱える深澤が見えた
「う、あ、お」
顔が熱い
身体が熱い
汗、吹き出しそう
「ね、寝ぼけてました!!!」
うわぁとうつ伏せになって枕に顔を埋めて、バタバタする俺
こういう素の部分を、中学の頃から知ってる仲間に見られるのってマジ恥ずかしい
そりゃ蓮も照れるよね
はぁぁっと盛大な溜め息
「俺の精神衛生上良くないから見なかったことにする」
そりゃ有り難いけど、なかった事には出来ないから深澤の顔が見れないよぉぉぉ
「俺はこれから洗面所で顔洗ってくるから、2人の時間5分!!満喫してろや、花畑コンビ」
深澤も見ちゃいけないモノを見て冷静でいられないのか、そう吐き捨てるとバタバタと洗面所の方に消えて行った
バタンッとドアの閉まる音がしたけど、なかなか顔を上げられない俺の耳元で
「佐久間くん、可愛すぎ」
囁くように言うから、ちらっと顔をずらすと幸せそうに緩んだ蓮の顔があった
よしよしって頭を撫でる手の感触も愛おしい
「なんでいんの?」
「顔見たくて来ちゃった。ふっかさんいたら2人きりじゃないからセーフかなぁって」
そっか
2人にならなきゃいいのか
まぁ、いないはずの蓮がいたから脳が勘違いしちゃったんだけど
「それで…昨日ね、岩本くんと話してて、気になったから。2人になったら聞きたいなって」
「ん?何を?」
俺はうつ伏せから横向きに寝返りを打つ
起きて視線合わせたら、また何かしちゃいそうな気がしたから
この場にいなくても、ドアの向こうには深澤がいるし、その気配は感じる
声を潜めたまま尋ねると
「佐久間くん、俺の事、いつから好きなの?」
ド直球で話しづらい事を聞いてきた
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最近は違うメンバー視点で書いていたので、めめさくが恋しくなってしまいました-w-w
蓮襲来で慌てるふっか
不意に始まるイチャイチャを見せられるふっか
ふっか災難の回でしたꉂꉂ(ᵔᗜᵔ* )
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