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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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大「なんでたっちゃんっていつも優しいの?」



ふと何気なく本人は聞いてきたんだろう、

でもこの言葉が俺の中にずっと突っかかっていて確かになんで長男はあんなにも優しくていつも自分を犠牲にしてしまうんだろう…



照「それは、俺にもわかんないな」



大「照兄でもわかんないかぁ、、」



照「でも、一つ言えるのはたつ兄は俺達のことが大好きだからじゃないかな?」



大「…そうなのかなぁ、」



照「うん、…でもどうしたの、急に」



大「気になっちゃったから、聞いてみたのニコッ」



照「そっか、また詳しく聞いとくよニコッ」



大「っ、うん!」



絶対だよ~って言いながら部屋を後にする弟の姿を見送って先程まで目をやってた課題に再度向き直しおわらせることにした



照「でも、なんで、なんだろ」



辰「なんのはなし?」



照「あ、たつ兄…えっと、さ、」



辰「ん?」



照「いや、なんでもない、大丈夫だよ」



辰「えー?さっき1人でなんか言ってたくせに⁇」



照「本当に大丈夫だから、気にしないで」



辰「えー、…んかった、なにかあったら呼んでよ?」



照「はーい、ほら下でしょうた達が待ってるんだろ?行ってきてあげて」



辰「ん、わかった、」



ほら、いまだってそうだ

たつ兄は昔からお人好しというか人の役に立つことを率先してやる人だ

おれも昔からそれをみて育ったから自然にそういう事はするようになったけどでもたつ兄の場合は俺達の事になると自分のことは気にせず助けようとするからそれが心配なんだよな…、、



照「あの時だって…そうだったよな、、」



俺たちが元の親から逃げた時もそうだ…たつ兄は自分を犠牲にして俺たちを逃げさせようとしたし、、


まって、そうなったら俺は?

俺はたつ兄や弟達になにをしてあげられるんだ?



照「俺何もできてないじゃん…」



課題をするために握っていたペンをその場に

置いて働かない頭を休ませるためにそのまま

机にふて寝する形になった



照「…俺も頑張らなきゃ、、」



………………………………………………



照side


あの日おれには何が出来るのかずっと考えたけどわからなくていつもと変わらない日常を過ごしてるけどずっとあの時の言葉が頭のどこかに残っていてまるで頑固な意地でも取れないような汚れのように染み付いて残っている。



照「…しんどっ、」



辰「ひかるー?大丈夫か?」



照「え、大丈夫だよ?」



辰「そう?顔色悪いけど、、」



照「っ、そうやって、さ…なんでだよ、」



辰「えっ、ひかる、?」



阿「2人とも?そんなとこでなにしてるの?」



照「たつ兄はいつもいつも俺たちばっかりっ、‼︎」



辰「ひっ、ひかる、?」



照「っ、!なんでもないっ、‼︎」



辰「ちょっ、ひかる‼︎⁈」



たつ兄のことを押し除けてそのままその場を

後にした。

無我夢中で走って途中で腕を掴まれて動きを止められる



照「っ、⁉︎」



辰「ハァッ!、ハァッ、ひかるっ、待てっ、‼︎」



照「なんでっ、」



辰「放っておけるわけないだろ!」



照「放っておけよ!」



辰「あっ、危ない!」



照「えっ、」



たつ兄の腕を振り払って再度走ると後ろから聞こえてくるたつ兄の声とそして、


トラックのクラクションだった、、、、。




キキィィッ    ガシャンッ





強い衝撃と鈍い音が響いて地面に思い切り

打ち付けられる。



照「い”っ、‼︎」



瞑っていた目を開けると俺の事を庇うように

隣でぐったり倒れているたつ兄の姿が目に入った



照「は、、?」



照「たつ兄!たつ兄!」



まるで小さな子供が泣きじゃくるように泣きながらたつ兄の身体を揺さぶり必死に名前を呼ぶと弱々しくもたつ兄から返事が返ってきた



辰「あいててっ、揺らすなっ、揺らすなよぉ」



照「たつ兄!」



辰「ひかる、無事?…大丈夫だった、?」



照「俺は大丈夫だからっ、たつ兄っ、グスッ」



辰「…泣かないで、ひかる大丈夫だからね、」



照「グスッ、たつ兄っ、」



しばらくして周りの人が呼んでくれた救急車に

乗り病院まで運ばれて治療を受けて母さん達の迎えを待つことになった



辰「…はい、ジュース飲む?」



照「のむ、…ありがと」



辰「いいよ、ニコッ」



照「たつ兄ごめんね、その、怪我」




たつ兄は俺を庇った事によって右足首捻挫

左の手首骨折あとは打ち身による打撲が痛々しくできてしまった




辰「いいよ、命は助かったしそれよりひかるは大丈夫?」



照「おれは大丈夫だよ、打撲と捻挫ですんだから、、」



辰「そっか、ニコッ」



照「……たつ兄はさ、なんでそうなの?」



辰「え?」




あぁ、言ったら嫌われてしまうだろうか、

きっとうざいとか、なにか言われてしまうかななんて思いがどんどん過ってうまく言葉が口から出てこない。



辰「ひかる、俺は何も否定しないしきっとひかるが思ってるような言葉は言わないよ?だから言ってみ?ニコッ」



照「…俺こえにでてた、?」



辰「ううん、お兄ちゃんの勘?笑」



照「…だいすけが言ってたんだよなんでたつ兄はいつも優しいんだ?って、それで考えたんだけど答えが出なくて考えるたびにじゃあ俺はどうなんだろうって考えちゃって…それで、なんかもっと自分を大切にしてほしくって、、それで、」



辰「うん、」



照「ごめん、話すつもりなかったんだけど、」



辰「でも話してくれて嬉しいよ、ありがとうひかる!」



照「え、?」



辰「でも、ひかるにも昔同じこと言われたよなぁ…なんで、たっちゃんはいつも笑ってるのって、あの時は弟を守る為に沢山殴られたし、血吐いた時もあったけど初めての弟のひかる達には寂しい思いさせたくなくて俺笑ってたのむりやりね、」



照「そうだったんだ、」



辰「でも、やっぱり無理して笑ってるの幼いながらにバレてたみたいで聞かれた時なんて答えるかほんと悩んだんだよ?笑」



照「うん、」



辰「あの時の俺の答えはひかる達が大切で、大好きだからだよって確か答えたんだよね、、でもそれは今も変わらないから…ひかる達は俺の中で宝物で何よりも大切なかけがえのない存在だから、だから俺はお前達のことを自分以上に大切にしちゃうんだろうね」



照「……そっかぁ、、」



辰「でも、そんなふうに思ってくれてたの嬉しいよありがと」



照「おれも、ありがと、たつ兄」



辰「ふはっ、どういたしまして!」



照「でも、自分のことも大切にしてね」



辰「気をつけます」



その後病院まで血相変えて迎えに来た父さんと母さんの2人に怒られたけど2人とも優しく抱きしめてくれた



阿「ほんと、バカなにしてんの!」



目「無事で良かったよ」



照「ほんとごめんなさい」



辰「はんせいしてるよ!笑」



目「1番重症なやつが1番元気ってすごいね笑」



辰「まぁ、不死身のたつやだからね笑」



阿「ふざけないのまた怪我するでしょ」



辰「はーい」



阿「さ、だいすけ達がお留守番してくれてるから早く帰るよ!」




帰ったらだいすけに教えてあげよたつ兄が

俺たちのことだいすきすぎるってことと、俺も

たつ兄と同じくらいだいすけ達のことが大好きって話をね。




次回作…しょうたのあのね



………………………………………………………

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めめあべ家族大好き🖤💚続き楽しみにしてます😊

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