テラーノベル
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「もとき君、寝た?」
あぁ、俺の部屋に来たところで申し訳ないが、仕事だからな。
行きたくねぇ……あんなくそみたいなとこ。
元貴と寝てたいのになぁ。
「ごめんね、巻き込んじゃって」
いや、俺がやるって言ったんだ、涼兄ぃは悪くねぇよ。それにもう何年もやってるから慣れたわ。
まぁ元貴を巻き込むのだけは避けたいから早々と終わらせたいけどな。
「行こう。終わらせるよ」
よし、元貴行ってくるよ。朝までには帰ってくるから、絶対に。
……やっぱ行きたくねぇ、けど行くしかねぇ
「今日は、アレだからね……」
行かなかったら、色々何があるか分からないからな……。最悪、元貴が巻き込まれる。それだけは、絶対に阻止しなければならない。
「お坊ちゃん、滉斗様、どうぞご無事で……」
「大丈夫だよ~じいちゃん、心配しないで。もとき君がいるんだから」
涼兄ぃ、早く乗れ。時間に余裕がない、飛ばすぞ。
はぁ……汚されるって分かってるところに自ら行くやつなんていねぇだろ。俺らは行かざるを得ないんだけどな。
「ごめん!行こうか……頑張ろうね」
今日のやつは何してくるか……さっさと終われば良いけどな。
目の前を流れる夜景が、無駄に煌めいてて、胸糞が悪い。後ろの涼兄ぃも目が死んでるよ……。
「吐き気してきたぁ……こんな家、逃亡でもしようかな……」
法定速度ギリでぶっとばしてると言うのに、やけに目的地までの距離が遠い。時間の流れが遅い。胃酸だけが喉に込み上げてくる。どうせ脱ぐからと、お洒落しつつラフな格好の俺ら。世界の終わりに向かうような車内だ。
「今日は飲んでからだったよね、うわぁぜったい吐く」
今日は夜中だと言うのに、居酒屋で酒を煽ってから、行くことになっている。どこに行くかは、まぁ分かるだろ、言いたくねぇよ。相手とは居酒屋で合流だ。待たせてるかもな、出遅れたから。
「今日はどこだろうね」
どこでも良いだろ、気持ち悪いことに代わりはない。無駄に洒落た部屋が俺は大嫌いだ。あいつらはくそみたいな笑みを浮かべてるってのに。アレの何が気持ちいいんだか、吐き気と戦うだけだ。
「行くかぁ」
駐車場に車を止めて、重すぎる足を引きずる。着くまでにはなんとか作り笑いをしなければ、愛想をよくしなければ。少しでも早く帰るために、出来ることはなんだってする。例えそれがプライドを傷つけるものだとしても。
「おぉ、よく来たね。君たちが藤井君の子達であっているね」
「すいません、お待たせしてしまって。本日はよろしくお願いします」
「良いんだよ、そんな固くならないでくれ。流石藤井君の子だ」
あぁ帰りてぇ。今すぐこいつぶん殴って車ぶっ飛ばして帰りてぇ。
出来てるか分からない愛想笑いで、涼兄ぃにあわせて頭を下げる。
こいつは、めんどそうだな。あまり飲まないようにするか。
「ほらほら、外は寒いし、入ろうじゃないか」
「ありがとうございます」
先回りして扉を開けておく。些細なことでも、後々多大な影響が出る。涼兄ぃと共に店内に消えてった相手から、数歩はなれてなかに入る。
「とりあえず生3つ!つまみはおすすめいくつか頼んだよ!」
「あ、すいません、注文していただいて」
「良いよいいよ、気にするんじゃない」
何が気にするんじゃないだよ。どうせ後でお仕置きだのなんだの言うくせに。涼兄ぃも分かってるけど、どうにも出来ねぇからな……。
「お待たせしました!生3つとお食事です!」
「ありがとね」
「ありがとうございます」
目の前に生ビールといくつかのおつまみが置かれる。
あ、飲むから送ってもらえばよかったか。でも、こんな時間に出てもらうのも申し訳ねぇからな。帰りは代行使うか。
「では、乾杯」
「乾杯!」
できるだけグラスを下げて、下に下に。大森のままだったら、きっとちゃんと学ぶことなんてなかっただろう、会食のマナーなんて。
NEXTコメント×2以上(書けたら)
次かその次か、センシティブつくかも。
書けるかな……
コメント
4件
センシティブなのめっちゃみたいです!できればけっこう過激めな🔞系がみたいです、、!過去一過激なやつ楽しみにしてます!
最高です!!
2人はなぜ強制的にこの仕事をすることになったのだろう?? 別荘で暮らす交換条件みたいなものなのかな… 3人とも無事でいてほしいです! 続き楽しみにしてます!