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ある夏。オレンジ色にグラデーションを描いている空と、蒸し暑い空気。
委員会の帰り、涼しかった学校から出るとすぐに汗をかいてしまった。
「うわぁ…、今日は一段と暑いな~っ…!早く帰ろっと。」
そんな事をぼやきながら、私は帰路に着く。
長い茶髪を1つのヘアゴムで括ったポニーテールを縦に振りながら早歩きをする。
私の家までは徒歩15分、走って10分というところ。
出来れば早く走って帰りたいとこだったけど、走ったら余計に汗をかいてしまいそうなので
辞めた。ここの信号の赤は長いから、スマホを見て待つことにした。
「へぇ、○○再販するんだな…….前買えなかったし今度買ってみよう。」
独り言で呟きながら信号を待つ。車の信号が黄色になったところ
近くからクラクションが聞こえてきた。
窓が閉まっていたからあまり聞こえなかったが、
「どけー!どいてくれ!!!」
とても大声を出していたのか、窓越しでも声が少し聞こえた。
私がその声の方向を見ると、声がしたその車は私の目の前に居た。
気づいた時は、もう遅かった。
第2話 崩れる日常
次回.第3話。転生