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ATTENTION
❀これは某実況者グループ様のお名前をお借りしたものですご本人様には一切関係ございません
❀ご本人様関係者様等にご迷惑の掛かる様な行為はお止め下さい
❀登場する実況者様の性格、容姿等は作者の捏造に捏造を重ねたものになっています
❀妄想に妄想を重ねなんなら被害妄想ですか? ってくらい の作者の自己満ノベルです
❀オリジナルの概念が登場しますが実際には存在しません、あくまでフィクションです。
❀誹謗中傷や批判コメはやめましょう 作者が単純に悲しくなります
❀誤字脱字は友達、語彙力は帰ってきません。
これらを踏まえた上で、ごゆっくりお楽しみください
#2 シンシュカカン
[…..ごめんそろそろ出発の準備しないと]
「んん…嫌だぁ…行っちゃいやぁ……」
朝、私が目を覚ますと同時に、汀も目を覚ましたと思ったらこのザマ、起きてすぐ私にしがみつき喚いている。いつもの事だから慣れてしまったのだが、今回はいつもより酷い、期間が長いから仕方ないか…
[うん……ごめんね]
「うぅ……」
[ま、毎日連絡するから!ね?]
「ん…それなら、…いい、よ、絶対だからね、!」
「忘れてたら許さないから!」
[うん、大丈夫、忘れないよ]
「なら、良かった…」
[じゃあ準備してくるね?]
「うん…..」
キャリーケースの中身を確認し、部屋着を脱ぎ、外行の巫女服に着替える。腰まである長い髪をひとつに結び、軽く化粧を済ませる。
「にあっt…ねぇ足!!露出!!多い!!」
[いつもでしょ]
「なんか前より露出面積増えてるって絶対」
[背が高くなったんよ]
「服新調してもらいなよーーーー 」
[じゃあ包帯増やすから]
「む……それなら、まだ、許す」
[ありがとー]
黒と濃い赤を基調とした和服、布には桜の模様が描いてあり、ワンポイントで彼岸花が描いてある。露出が多いと言われるのもわかる、膝上の半着、中に黒のハイネックインナーのみを着て、そこに細帯を巻いているだけ。丈が短い割には袖は長く、膝下まであるというなんとも癖の強いデザイン。あまりにも足の露出が多いため傷跡を隠すついでに包帯を巻き、その包帯の範囲を広げている、足袋を履き、外では特殊なデザインの厚底靴を履く、横から見るとわかるが、鈴が埋め込まれていて、歩く度に音が鳴る。外出時は羽織を羽織って、腰に刀を差すこれで覡神社の巫女、依頼時のお祓い姿になる。
[よし、じゃあ行ってくる]
「忘れ物無い?」
[うん、さっき確認したからダイジョーブ]
「それなら良かった」
[台所の食器棚の下の棚にレトルト食品のストックあるからそれ食べてね、サラダは買ってきて食べて]
「うん、わかった」
[それじゃあ、行ってきます]
「気をつけて、行ってらっしゃい」
朝の太陽が神社一体を照らしている。結界に不備がないことを確認し、駅に向かう
〜道の駅
歩く度になる鈴の音が心地いい、久々に履くと、なんだか面白い。中敷が柔らかいクッション素材になっていて足が痛くなることもないし。
[座れるといいな……]
駅は弱い妖がうじゃうじゃいる、人の感情によって現れたやつだったり、人身事故で生霊となってさまよっているやつもいる。
駅に入り、カードをかざしホームに入る、暁市はそこまで田舎では無いので、平日とはいっても、それほど人は少なくない。
[……………]
“覡神社の巫女様よ、道を開けて差し上げて!”
[…………]
まだこの文化は続いていたのか、無論、目立つ格好をしている私も悪いだろうが、正直スルーして欲しい、普通の人間として生きたい。
1人の女性信者がそういうと自身が乗るべき電車の入口まで道が開ける、まぁ快適だからいいのだが
”….本物は初めて見たかもな…..” “…綺麗だな……”
観光客が何かなのか、見たことがないというのは。私は結構市民的な生活はしているつもりなのだが
”…これから依頼にでも行くのか?神社は大丈夫なんだろうか……”
そういえば、神社についてはいつも誰にも言ってなかった
[我が信者、私は皆と同等の生活をしている、同じ人間だ、特別扱いされるほどの権利は私にはない]
[だから、このようなことは二度としないでくれ、私からのお願いだ]
少し声をはりあげそう言うと私に関してざわついていた人々が静かになり、ホームは先程よりも静寂する。騒がしいのは苦手だからこちらの方がありがたい。
[それでは、皆に覡のご加護があらんことを、失礼する]
それだけ言うと、人々は了承したように返事をし、頭を下げた、素直でよろしい。
電車に乗りこみ、開いている席を探す、あ、妖に取り憑かれてる人発見。
[………..]
その人の隣に座る、電車が発車し、その男は溜息を吐く、首は下を向き、まさに人生に参ったと言わんばかりの空気感が漂っていた
[…あの]
”…は、はい…って巫女さん!?”
[…電車の中なのでお静かに]
口元に人差し指を当てそういう、人が多く騒がしいのが唯一の救い…彼の声はそこまで響かなかった
“も、申し訳ない…どうなさいましたか?”
[…無償で行いますので、あなたに取り憑いている妖を祓ってしまってもよろしいですか?]
“えっ…やっぱり憑いているんですか…?”
[えぇ、ばっちりと両肩に1匹づつ]
“りょ…両肩に1匹づつ…!?”
[はい、最近相当嫌なことが続いたでしょう、気分が良くなると思います]
“な、ならお願いしますっ…最近ほんとに苦しくて、でもほんとに無償でいいのですか…?”
[大丈夫です、これが私の義務ですから]
“あ、ありがとうございます…”
[では失礼しますね]
あまり目立たないようにするため規模を小さくする、妖も小さくてよかった、これなら目立たないだろう。
彼の肩に手を当て、唱える
[……“解”]
手に思いっきり力を込め、彼の肩を握る、 ごめん痛いよね、顔がすっごい痛い時の顔
私がそう唱え手を離すと、彼の肩から力が抜け、顔色が良くなる、気分も良くなったのか、先程よりも背筋が伸びる。
“す、凄いですっ…なんだか気持ちが軽くなりました”
[良かったです、あの、肩ごめんなさい、いつも声に力を入れるので]
“大丈夫です、それ相応のものはいただきましたので…”
[それなら良かったです、駅、次で降りますか?]
“はい、すぐですね”
[では、これを]
“御守り…”
[御守りって信じてる方少ないんですけど、持ってるだけで妖が寄ってこなくなるので肌身離さず持っていてください、私との約束ですよ]
“はいっ…ありがとうございます…”
しばらくするとアナウンスがなり、電車が停止する、男は鞄を持ち、こちらに向かってありがとうございました、と言って頭を下げると、電車をおりる。その鞄には先程渡した御守りがついていた。
ドアが閉まり、電車が発車する。しばらく、がたんごとんと揺らされ徐々に睡魔が襲う、隅の席が運良く空いていたのでそこに移動する、キャリーケースが動かないようにロックし、仕切りに寄りかかり、目を閉じる、ゆっくりと襲う睡魔に逆らうことは無かった。
がたん、ごとん、がたん、ごとん
気がついた頃には電車は停止し、終電に着いていた、目が覚めてよかった。キャリーケースのロックを外し電車から降りる。あとは次の電車で空港近く行って徒歩で空港か…遠いな。
[いっそげー……]
服装が服装なので視線を感じる、少しだけ。
“あれ…覡神社の巫女様じゃ…?” “ほんと?綺麗な方ね、若いわぁ…”
騒ぎが起こらなければ、言われても悪いものでは無い、県を跨いでも案外噂されるものなんだな、嬉しい
[……….]
少し早足で改札を通る、ここを逃したらかなりまずい気がする。
[…セーフ…..]
乗るべき電車に乗りこむことに成功、安心。辺りを見渡し空いている席を探す、ラッキー空いてる席発見、まぁ通勤ラッシュ過ぎたしな。
特にすることも無く、端末をいじる、メールにいつの間にか追加されていた黒瀬さんの連絡先から1件通知が来ている、住所は身分上、全ては言えない、か。どれだけ身分が高いのだろう、少し楽しみだな。
黒瀬:今どの辺でしょうか
雅:現在三神市から空港付近までの電車です
黒瀬:大体でいいので到着時間は分かりますか?
雅:おおよそ、空港まで向かうのに1時間半、空港からwt国まで6時間、空港で乗り換え、そこからW国まで8時間ですので今夜日をまたぐ頃には着くと思います
黒瀬:分かりました、ありがとうございます
しばし連絡をし、スマホを閉じる。暇になった時ように鞄に入れておいた本を取り出す。
がたん、ごとん、がたん、ごとん……
次は、終電、大藤、大藤です
本を読んでいると時間が経つのが早く、いつの間にか終電についていた。ここから空港まで行って20分程度といったところか…時間あるし…、小腹もすいたしカフェでも行くか。
[…………]
カランカラン
“いらっしゃいませー”
[……]
何にしようか、メニューを見る、人がいないからじっくり選べていいな、、、よし、決まり
“ご注文お決まりですか?”
[はい、ミラノサンドBと黒糖ミルクレープ、ドリンクはロイヤルミルクティーで ]
“かしこまりました、…お会計、1400円です”
[..これで、お願いします]
“ちょうどお預かり致します、そちらのカウンターでお待ちください”
“ごゆっくりどうぞ”
[……]
軽く頭を下げ、どこに座ろうか席を探す
カタ
トレーを机に置き、荷物を端に寄せる、そういえば、久々の外食だな。とりあえず写真を1枚撮り、汀に送った後スマホを置き、サンドを口に運ぶ、外はサクサクで中はふんわりとしたパンに、柔らかいアボカド、サーモンに、ぷりっとしたエビの食感がよく合う、タルタルソースに入っている細かく切られた玉ねぎのシャキシャキとした食感がいいアクセントだ。久々に食べる洋食は美味しい。
端末を弄りつつ食事を嗜む、落ち着いた、こういう時間は何にしても大切だな。
食事を終えた後、時間を確認して空港までの道のりを進む、特に何も起こらず、事は進み、空港に到着するまで順調だった、しかし
[………..]
“写真撮ってもいいですか!?” “私も!1枚撮らせて欲しいわ!” “僕もいいですか?”
ですよねー、コスプレみたいですもんねー
[あ、はいー、どうぞ]
せっかくなので御幣と御札を取りだし、両手に持つ、軽くポーズを決めカメラを見る、曇りなき眼がこちらを貫いている、こんなの断れないだろう。
数分間の撮影会が終わり、群がっていた人々は去っていく。一息つけたし、時間も迫っているから早く移動しなくては。
[あ…危なかった…..]
間に合って、良かった…..想像以上に道が混雑しており、時間がかかってしまったが、ギリギリセーフと言ったところだ。運が良かった…、自身の指定席に座り、溜息をひとつ、やっと落ち着ける。
[……….]
今のうちに体力を温存しておこう、快適に寝れるよう携帯用クッションを持ってきておいて良かった。快適だ、なんだこれ。
目を閉じて頭を真っ白にさせる、眠るまで、どのくらいかかるかな。
[………….]
〜6時間後
[…………]
もうすぐ到着か、案外寝ていたらすぐだったな….目を覚ましたあとは本を読んで、キリのいいところで映画を見始めた、次の飛行機ではなに見ようかな。
そのあと、W国行きの飛行機に乗り換え、映画を堪能し、アニメを見て、少し食事をして、そのあと少し睡眠をとる、汀に連絡をして、しばらく本を読んでいると、あっという間に目的地に着いていた。
[んーっ”……ふぅ……]
両腕を上げ、背伸びをする、落としているものがないか確認し、出口へと向かう。
只今到着しました、空港のエントランスで待ってます、と連絡を入れ、刀を膝の上に置いて、ベンチに座る、了解しましたと返信が来たのを確認し、端末をいじる、てか迎え来るって言ってたけど、どこに連れてかれんの?ご自宅?ご自宅なのか?さすがに野宿は嫌だからホテルにでも泊まろうとは思っていたのだが、泊めてくれるのか?….それはないか報酬弾むって言ったのにそこまでしないよな、流石に。
[…………….]
どっちだろうと少し俯く。
「如月さんでしょうか?」
そんなことを考えていると、突然声をかけられる、顔を上げると深緑色の軍服に身を包んだ背丈の高い男性がたっていた、あらヤダいい男、電話口の男性とは違う人だろうが、私の名前を知っているということは、付き添いの方だろうな。
[はい、覡神社より参りました、巫女の如月雅と申します]
「桃瀬涼太です、お迎えに上がりました」
[…ありがとうございます]
まだまだ不信感が見える、それもそうか、信頼してもらうには時間がかかりそうだな。
「では、行きましょう」
彼のあとをついていくと、1台の黒い車の場所に案内される、車は全く詳しくないが、なんかすごい高そう(小並感)、お荷物お預かりします、と桃瀬さんが言うと、紫のジャケットを着た無口の男性がキャリーケースを受け取ってくれる、助手席の扉を開け、どうぞと桃瀬さんに手招きされる。感謝の言葉を告げ乗り込む。なにこれ、こんなに丁寧にしてくれるの!?慣れないんだけど!?いつもヒステリック起こしたヤツらの相手ばっかりだから…
私が乗り込んだのを確認し、彼は扉を閉める、しばらくして運転席の扉が開き、彼が乗り込む。
車が発車しても、2人とも静かで話さなかった、まぁ客人がいるからだろうけど。それにしても、2人とも妖に取り憑かれている、それも上級の。このレベルの妖が着いているくらいだから、残りの12人も只者ではないだろう。これはなかなか、骨が折れそうだ。
「進取果敢」
自ら進んで積極的に事をこなすこと
To Be Continued