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シンたちが住む辺境大陸から西―――
ランドルフ帝国のあるクアートル大陸とは
真逆の方向にある、アングア大陸。
その中の列強の一つに、とある公国があった。
「これはこれは聖金樹騎士団総司令様……
少しお話があるのですが、よろしいで
しょうか?」
騎士団総司令と呼ばれた、まだ三十代に見える
銀の短髪をした中肉中背の男は、話しかけてきた
複数の司教らしき者たちに目を向ける。
「話など言われなくてもわかりますよ。
いつものように、やれ献金が少ないだの、
上納金が足りないだの―――
そんなところでしょう?」
彼は軽くため息をつきながら答える。
「事実、実際に下がりつつあるんですよ。
これでは運営が思うように進まなくなって
しまいます。
創世神様もそれは望んでいないように
思えるのですが……」
「下がっている、ですか?
私が拝見しましたところ、過去最高の額の
予算編成が組まれているようですが」
それを聞いた司教が今度はため息をつきながら、
「要求される事に対して、少ないと申し上げて
いるのですよ。
する事は大きくなっているのに、それに全く
追い付いていないんです。
きちんと取り立てがされていないように
思えるんですけどねえ」
「借金ではあるまいし、ましてや取り立てなんて
そもそも騎士団の任務の中にありません。
それに庶民は貧しい生活の中から、我々に
献金してくださっているのです。
騎士団とて、決して十分ではない待遇と装備で
何とか対応しています」
騎士団総司令は反発するように語ると、
「騎士団はそれでいいのかも知れませんが、
私どもは創世神様を称え、各地に教えを
普及させる使命があります。
そのためにはどうしても、それなりの経費が
必要になるのですよ」
そう話す司教とは別の1人が、
「あ、そうです。
それならば騎士団の何人かをこちらの護衛、
もしくは取り立てに回して頂けませんか?
田舎とか辺境とか、そこにいる無意味な人員を
引き上げさせれば何とかなるでしょうし」
「……辺境の守りに就いている騎士団は、
何かあれば本隊が到着するまで、地元の人々を
守り通すためにいるのです。
信者を見捨てるおつもりですか?」
さすがにそれは容認出来ないと、騎士団総司令は
突っぱねるが、
「ですから―――
我々が以前から主張している通り……
人類以外の種族や魔物など、全滅させれば
よろしいではないですか。
歴史を振り返っても、害にしかならない。
#男主人公
ルナ
2,770
柚木
309
#カラスバ
小鳥遊
4,003
『不死者』のスクート騎士団長様はよく
おわかりでしょう?」
「『不死者』だからこそ、害を成す者もいれば、
無害な者がいる事もわかっているのです。
そのような無意味で無秩序な殺戮を、
創世神様がお認めになるとは思えません」
騎士団総司令は表情こそ変えなかったものの、
さすがにイライラして来ているのは周囲にも
伝わり、
空気を読んだ司教の1人が割って入って、
「あのもうそれくらいで。
ここ、廊下ですし人通りもありますから―――
でもまあ、そうですね。
我々には荒事は出来ませんし、騎士団も
総司令が拒否するのであれば……」
そこで彼は騎士団総司令に向かい、
「やはり例の、光聖勇者隊に頑張ってもらうしか
ないでしょう」
その言葉に、対話相手はサッと顔色を変えるが、
すぐに元に戻り、
「彼らを使うのであれば、くれぐれも―――
創世神正教の品位を落とさぬように、と。
我が騎士団にも何度か、彼らに対する苦情が
持ち込まれております。
こちらの仕事を増やさないよう……
それだけは伝えておきます」
そして彼らは何事も無かったかのように、
互いに会釈すると、それぞれの方向へと
去っていった。
「という事がありました」
10分後―――
聖金樹騎士団総司令・スクートは、
同僚である『不死者』の男女に、グチのように
情報共有していた。
「またあの司教どもか」
「今の大司教は穏健な人物なのに……」
眼鏡をかけた、白髪の短髪の四十代くらいの
男と、
青いショートカットの髪の、10代後半に
見える少女が呆れるように応じる。
「そこは仕方ありません。
創世神正教も、長い年月の間に―――
様々な解釈が生まれ、その分派閥も増えて
来ました。
私が生まれる前なんかは、むしろ
人類最優先主義がほとんどだったと
聞いていますからね」
「実際、俺がまだ『不死者』になる前の
騎士団も、五十歩百歩だったからなあ。
今でこそ落ち着いちゃいるけど」
「へえ、ウルフェン軍団長が現役の頃も……」
女性の言葉に彼は苦笑して、
「今だって俺は現役だよ。
もっとも、聖金樹騎士団第『ゼロ』軍団―――
公式には存在していない組織の長だがな」
「私には表面上、聖金樹騎士団総司令という
肩書がありますが……
ウルフェンにはありませんからね。
そういう意味ではシミス、あなたにも
申し訳ないと思っています」
総司令の言葉に彼女は手をブンブンと振って、
「い、いえ!
とんでもございません。
私は私で、聖金樹騎士団第『ゼロ』副軍団長
という職務に、誇りを持っております!」
そこでいったん場が落ち着くと、
「しかし―――
光聖勇者隊?
名前だけはずいぶんとご立派だが、
連中、マジで容赦が無いんだよなあ」
軍団長が仕切り直し、
「さすがにまだ、種族皆殺しとかはしていない
ようですが……
一帯の魔物を全滅させるとか、あいつら
平気でやるんですよね。
その上、勇者隊という肩書で、あちこちで
トラブルを起こしまくっていて―――
その分、騎士団にクレームが舞い込んで
来ていますし」
副軍団長も同調して彼に続く。
「勇者とは名ばかりの、一握りの司教たちの
私兵ですからね。
元冒険者やそれなりの実力者がなまじ
入っている分、性質が悪いんですよ」
スクートの言葉に、ウルフェンもシミスも
うんうんとうなずく。
「そんな事より、当面の問題は……
あのアイクェル大陸です。
亜神に魔界王に魔王ですよ?
アレに比べたら、勇者隊などどうでもいい
レベル―――
いえまあ、人々に迷惑をかけている場合は
見過ごせませんが」
「正直、裏でシメる事が出来ればいいんだが、
何せ同門という事になっているし」
「いっそそいつらがアイクェル大陸まで行って、
亜神や魔界王にボコられればいいのに」
そう副軍団長の女性が話すと、
「あちらが、また世界征服とか狙っていれば、
それもアリなんですけど……
その後の報告でも、何か争乱を引き起こそうと
している感じではないんですよ。
もし本当に平和に亜人・人外交えて暮らして
いたとしたら―――
アレがこちら側の代表として出会った場合、
どう受け止められるか」
「ほんっとに何にも使えないな、勇者隊」
「まあせいぜい、彼らの名前や行動が、
向こうに知られないうちに……
あちらと交渉出来れば、という感じですね」
『不死者』の3人は顔を見合わせ、
「そういえば総司令。
ルガシオン公国の上層部は―――
アイクェル大陸の事、どこまで知って
いるんですか?」
シミスの問いにスクートは首を左右に振って、
「あの情報は、第『ゼロ』軍団が極秘裏に
調べ上げたものですから。
それに、今は辺境大陸と呼ばれている
あそこに対して……
うまみも価値も無いと思っているんでしょう」
「のんきなものだ。
下手をすれば、この世界を滅亡させる以上の
戦力があるというのに」
ウルフェンがため息をつきながら語る。
「じゃあ今のところ、気付かれる心配は
ありませんか?」
「ん~、それがそうでも無いんですよ。
東のアイクェル大陸を挟んで、向こう側に
クアートル大陸というのがあるでしょう。
そこ経由で―――
いろいろとそのアイクェル大陸産の品物が、
我が公国に流れ込んで来ているんです。
なので、いずれ発覚する事は間違い
ありません」
副軍団長が聞き返すと、総司令が今後の
予測を伝える。
「しかし妙だな。
大陸を挟んで、となると……
直接アイクェル大陸から、こちらの
アングア大陸に持ち込んだ方が早いと
思うのだが」
「ああ、それについてですが―――
どうもあの大陸、船舶技術がそれほど
発展していなかったようなんです。
今はクアートル大陸から船が来ていますが、
そのうち、アイクェル大陸経由でこちらに
来るようになるでしょうね」
次の軍団長の言葉に、引き続きスクートは答え、
そしていったん息をついてから、
「しかしもし、平和的に各種族が過ごしている
事が本当なら……
私たちが直接行って話すのも手です。
それにフェルギが本当に改心したかどうかも、
確認しなければなりませんしね」
「今後の調査結果次第だな」
「フェルギですかぁ~。
あの外見通り、大人しくなってくれていれば
いいんですけど―――」
こうして『不死者』たちは、辺境大陸=
アイクェル大陸への方針を話し合い続けた。
「『火蜥蜴』の手配は終わったか?」
「はい。
王都に、そしてドーン伯爵様に献上用の分は
すでに送りました」
公都『ヤマト』の冒険者ギルド支部……
その支部長室で、
アラフィフの筋肉質のギルド長と、タヌキ顔で
丸眼鏡の秘書風の女性がやり取りする。
「今回はギルド長とシンさんの共同討伐ッスか」
「まあ私はほとんど何もしていませんけどね」
褐色肌の次期ギルド長の青年の言葉に私が答え、
「出来ればチビたちにも腹いっぱい食わして
やりてぇんだが―――」
「無理ッスよ。
今この公都にどれくらいの子供たちが、
いると思っているんスか」
「少し前なら可能だったんでしょうけど……
ていうか、『火蜥蜴』なんて平民なら一生
食べられる機会なんてありませんよ」
ジャンさんが残念そうに語り、それを
レイド君とミリアさんがフォローする。
調査依頼で行った山で遭遇した『火蜥蜴』は、
公都にそのままお持ち帰りとなり、
ちょうどその分配が終わったところ
だったのである。
「いつも通りひき肉にしてお米と混ぜご飯に
するか、ラーメンにトッピングすれば」
「それもうまい事はうまいんだが―――
やっぱりステーキにしてガッツリ食うのが
一番だと思う。
あー、『火蜥蜴』の養殖が出来りゃなあ」
私の言葉にギルド長はそう希望を話すが、
「いくら何でも無理ッスよ、そりゃあ」
「そもそもお肉なんてアタシたちが子供の頃は、
年に数回食べられたら良かった方ですからね。
お肉の種類で悩む事自体、贅沢ですよ」
今は当たり前のようにお肉や魚が食べられて
いるけど、私がこの世界に来た当初はそれこそ、
『食べられるだけマシ』な状態だったからなあ。
「そういや、今は魔界からも肉や食料を輸入して
いるがよ。
あっちでも養殖は出来ないかな?」
魔界の肉や石材は魔力が高過ぎるため、
輸入対象になってはいなかったのだが―――
(大人なら多少は大丈夫だが、子供はNG)
現在は魔力溜まり浄化装置が開発されたので、
それで輸入可能となっている。
「んー、どうでしょうか……
人間からしてみれば、常に魔物の群れの中で
暮らしているようなものだと思いますので、
狩りをする担当を作った方が早いような」
「あー、そうか。
ただでさえ環境が厳しいッスからねえ」
「まあ、ダテに魔界じゃないですからね。
地上の魔族領なら可能性はあるんじゃ
ないでしょうか?」
私が返すと、次期ギルド長夫婦が続く。
「しっかしまあ、確かにお前らが子供の時と
比べると、隔世の感があるぜ。
ミレーヌが大人になる頃にゃどうなって
いるんだろうな?」
「今じゃ―――
冒険者が職業選択の1つッスからねえ」
「新しいお仕事もどんどん増えてきて
いますし、ミレーヌはどんなお仕事に
就くんでしょうね」
やがて子供の進路の話題に変わり、
「そういやシン、お前さんの世界じゃ、
どうやって仕事を決めていたんだ?」
不意にジャンさんから問われ、
「原則として、『職業選択の自由』という事に
なっていましたから。
まあ、本当に就きたい職に就けるのは
ごく少数でしたけど……
あと子供のうちに職業体験と言って、
職場見学に行く事もありました」
「へー、面白そうッスね」
「子供たちに取っては、いい刺激になるかも」
レイド君とミリアさんが食いつき、
「元スラムのチビたちとの交流も増えて来たが、
そういう行事もアリかもな。
おし、ちと公都長代理に話を通してみるか」
「え?」
と、話がどんどん大きくなっていき―――
3日後には、第一回職業体験ツアーが
組まれる事となった。
「じゃあ、児童預かり所組はこっちで」
「おとーさん、おかーさん。
行ってらっしゃーい。
ボクはメルおかーさんと一緒に行くからー」
公都『ヤマト』の外へ続く門で……
アジアンチックな童顔の妻・メルと、
黒髪ショートに真っ赤な瞳の娘・ラッチが
手を振って去っていく。
「まあ、あちらは公都内であるし。
ドラゴンである我が外を受け持つのは
当然よのう」
欧米モデルのような目鼻立ちの、ドラゴンの方の
妻・アルテリーゼがつぶやく。
あの後、職業体験ツアーは児童預かり所組と、
ガッコウ組の2つに別れ、
公都内にある施設―――
農業や養殖場、それに伴うハチミツや
メープルシロップ、甜菜の精製所、
麺類の製造、穀物保存など……
多岐に渡る職場を見学するのが児童預かり所組。
それに対し……
公都郊外で魔物鳥『プルラン』の各所回収や、
近くにある牛・羊などの畜産、薬草採取などを
見学するのがガッコウ組である。
またガッコウ組は後で公都内見学ツアーもやる。
これは安全を確保する上で、ガッコウ未満の
いわゆる未就学児を郊外に連れ出すのは、
危険だと判断されたためだ。
ちなみに解体や屠殺といったものは、
児童預かり所組にもガッコウ組にも、まだ
見せない方針でいる。
「じゃあ出発しますか、シンさん」
「今回はチビちゃんたちを連れての
お仕事ですから、気合いを入れませんと」
そこへ声をかけてきたのは、ついこの前
アラサーになった赤毛のボサボサ髪の男性と、
その妻であるダークブラウンの長髪の
女性で、
「おお、ケイドにリリィか。
元気にしておったか?
子供たちは息災か?」
アルテリーゼがママ友として返す。
そう、2人は魔狼ライダー組にして、
人間と魔狼の夫婦だ。
主にこういった冒険者たちの護衛や、
周辺のパトロールなども担っている。
「いやもう、毎日が大騒ぎですよ。
さすがに10人以上もいると」
「あの子たちが友達を連れて来たりすると、
もう戦争状態ですからね」
そう言いつつも夫婦の表情は満足気で、
「まあ、もしかしたら今回案内する中に、
子供たちの未来の旦那様やお嫁さんが
いるかも知れませんし」
「そう思うと不思議な感覚だなあ」
「獣人やラミア族、最近は羽狐やハーピー、
ワイバーンの子供たちまで混じって
おりますから、本当に何といいますか―――」
確かに、各異種族大集合という場所に
なっているからなあ、ここは。
「うん?
そういえば鬼人族や白翼族、天人族の
子供たちがおらぬのう」
アルテリーゼが周囲を見渡して、ふと疑問を
口にすると、
「彼らには元々、学習機関が存在するからね。
ここに定住するというわけでもないから……
ただ留学という形で話は進んでいるみたい」
「ああ、なるほど」
ケイドさんが私の言葉に納得すると、
「そういえばロック・タートルのオトヒメさん?
彼女の子供たちは?」
「あー、そっちは人魚族と同じ理由じゃ。
基本水場や水中にいる種族だからの。
だから職業が限られてしまうらしい」
リリィさんの疑問にはアルテリーゼが答える。
すると大きな影が私たちの頭上を飛び越え、
「護衛のワイバーンが飛び立ったようだね」
「じゃあシン、我も空に向かうから」
そう言って妻もドラゴンの姿に戻り―――
魔物鳥『プルラン』の回収コース巡り・
職業体験ツアーがスタートした。
「捕まえた!!」
「あっ、卵もある!!」
10才から15才くらいの各種族の子供たちが、
冒険者たちに混ざって元気に走り回る。
「『プルラン』はこっちに、卵は向こうの
回収担当のところまで持っていくんだ」
「終わったら浄化水で手を洗うのを忘れずにな」
そして冒険者たちが『先輩』として、彼らを
指導する。
さすがにこの世界では成人手前の年齢もおり、
あまり手はかからないと思っていたが、
「ったく、勝手に団体から離れるんじゃ
ないっての」
「ケイドさん、お疲れ様です」
魔狼の姿になったリリィさんに乗って、
ケイドさんが草むらから姿を現す。
そして魔狼の口には、首の後ろの服を
くわえられた子供が1人……
「言っておくけど、ここは公都の外。
絶対安全なんて無いんだからね?
そりゃドラゴンやワイバーンも見張って
いるけど、間に合わない事だって考え
られるんだから」
「は、はぁ~い」
私の注意に獣人族の男の子は宙ぶらりんのまま、
反省の声を出す。
こういうところはまだまだ子供だなあ、
と苦笑していると、
「シンさん!
そろそろメシにしましょうぜ」
「そうですね。
では護衛の方々も交代してもらいましょう」
私が上空に手を振ると、護衛担当のドラゴン、
ワイバーンが降下して来た。
「すげー、ガッコウと同じ味だ」
「外で食べると美味しく感じるー!」
冒険者と子供たちが混じって昼食を取る。
アルテリーゼも私の隣りで、コーンポタージュと
ツナマヨのオニギリを頬張り、
「お疲れ様、アルテリーゼ。
何か変なところは無かった?」
「ん?
まあ特にこれと言っては無いが―――」
そう言うとあたりを少し見回してから小声で、
「実はの、一緒に飛んでいたワイバーンが
見つけてくれたのだが……
泥地がおかしな動きをしていたらしい」
「泥地ってドロ?
ドロが動くのか?」
「恐らく、泥人か何かだろうと
言っておった。
2日前ほどに大雨が降ったであろう?
それに紛れて来たのではないかという
事じゃ。
我やワイバーンに取っては何という事も無い
魔物だが―――」
ここで私に確認してくるという事は、
職業体験の方針に関わるからだろう。
解体や屠殺を見せない理由と同じで、
いきなりショッキングな物を見せてトラウマを
植え付けるのは、本末転倒という事で……
なるべくそういったものはまだ体験させない
方向で動いていた。
それは本格的に進路として決まりそうに
なったら、見せる予定ではある。
「ん、じゃあ人知れず処理しておいた方が
いいかな?」
「うむ。
このままだと巡回ルートに引っ掛かり
そうなのでな。
ちょっと待ってて」
そこで妻がそのワイバーンであろう青年を
手招きで呼ぶと、
「食べ終わったら、シンを例の場所へ
案内してやってくれぬか?」
「わかりました。
今すぐでもいいですよ?
そんなに離れていない場所ですので」
「そうだね。
昼食中に何とかしちゃおう」
という事で私は急遽、現場へ向かう事となった。
「これですか―――」
案内された先で、その泥人とやらが複数、
うごめいているのを見てやや引く。
「はい。
物理攻撃ではなく、蒸発させれば
大丈夫なんですけど」
「それってドラゴンかワイバーンの
火球でって事ですよね……
それは目立ち過ぎます。
では少し離れておいてください」
私が青年にそう指示すると、素直に距離を取る。
そして少し考えて、
「魔力や生体反応、物理法則以外で―――
泥が人間の形となり動くなど、
・・・・・
あり得ない」
そうつぶやくと数体いた泥人たちは、
形が崩れ、ただの泥へと戻っていき、
後には何の変哲もない泥地が残された。
コメント
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感想ありがとうございます! ある意味、魔力・魔法関係ならほぼ無敵主人公ですので(/・ω・)/
お疲れ様です、アンミンさん!第329話読み終えたよ〜😭✨ 今回はシンたちの職業体験ツアーがメインだったけど、最初の聖金樹騎士団と司教たちのやり取りがめっちゃ重くて緊張感あった…!「光聖勇者隊」って名前だけは立派だけど実態がヤバそうで、こっちの大陸でも色々火種があるんだなってヒヤヒヤした💦 そして後半の職業体験、子供たちが楽しそうにプルラン回収してるのほっこりした〜🥺💕でも獣人の子が勝手に離れて注意されるシーンはあるあるって思っちゃった笑 途中のクレイマン(泥人)処理、シンが「あり得ない」って言っただけで消えるの相変わらず規格外すぎるw でもそれを急遽対応するところとか、ちゃんと安全面考えてるのが伝わってきたよ! 次の展開も楽しみにしてるね〜⋆♡