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“はぁ……”
永美は分かりやすくため息を音にしてから
“聞いたんだね?”
と私に確めるように言う。
そして、私の返事を待たずに声を大きくした。
“菊は聞かされたんだよ!確信犯。クッソばばあたちは、あんたの判断力や気持ちが弱っていることを見越して、遺言だの、資産の贈与や譲渡や分割だのを迫るつもりで、菊に先が長くないと思わせることにした”
「……そう言ってたの?」
“そうよっ!そういうつもりだったのにねぇ、逃げるのは想定外だな、勝手に死なれちゃ困るわ、なんとかして残させないと、とか言っていたのよ。病院の先生を買収する前に消えるなんて、とも言っていたわ”
「先生を買収?」
“そう。医者をお金で買収して、菊に余命宣告してもらおうと企んでいたのに、病院へ行ったら消えていた。いい?ここ大事だよ?”
状況を把握しつつある私に、永美は改めて言う。
“おにいが支払いを終える前に、ばばあたちは病院へ行った”
「なるほどね……私が疲労という真実を知らないと思っているままってことか」
“そういうこと。どうする?いろいろと被害者だよ、菊は。必要な協力は、おにいもしてくれる”
「お兄さんが支払いをしてくれたってことは、叔母たちは先生の買収のためのお金は持って行ったのに、私の代わりに支払いをしてくれていないってことね」
“その通り。おにいでなく、ちゃんと菊のお金を使ったよ”
――何も残さないのが一番だと思うことには変わりないかな
コメント
4件

やっぱりか‼️菊ちゃんに全て持って行かれるのを防ぐ為に余命と言うでっち上げね。 あ、でも、ここから全て録音したほうが良いかな。誰が買収されているか?わからないからねー😅

菊ちゃんが余命僅かでなくて良かった。生きる希望を持って財産を守らないとね
永美ちゃんの説明よーくわかった! あの親子は死に物狂いで菊ちゃんを探すね。探偵とかも使いそう。もう依頼してる? さぁ菊ちゃんどうする!一旦冷静になろう。余命なんて嘘っぱちだったんだから😤 でも急いだ方がよさそうだとは思う。