この作品はいかがでしたか?
21
この作品はいかがでしたか?
21
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
そこは、とても大きな屋敷だった。
美しい表札には、月雲と苗字が描いてあり、
なんだか懐かしいような、
不快な事があったような、
そんな不思議な気がした。
彼女が、あなたの名前は?と聞いた。
俺の名前は………××。。
えっ……………彼女は絶句した。
またあの表情。
何故だろう。
やっぱり俺に似ている。
「こんな事言うのは悪いけど、優里香さん、なんだか俺に似てるね。」
「優里香でいいです。呼び捨てで。」
「優里香、なんか俺に似てるね。」
………………………………長い沈黙の間。
何を話せばいいのか分からない。
「そうですかね?」とぼけるようなトーンで言ったその顔には、最初から隠し切れていない悲しみが浮かんでいた
「とにかく、これからここはあなたの家です。そして、あなたの名前は月雫。。になります。」
なぜ苗字を変えねばならないのか。よく分からなかったが、
「分かった。」
俺は了承した。
「では、貴方に、これから私の過去を明かします。よく聞いていてください。」
俺は驚いた。
初めて会ったはずの俺を、家に連れていき、自分の過去を明かすと。
でも、俺は気になってしまった。好奇心に勝てなかった。
「教えてくれるなら。」
彼女は微笑んだ。
「私は、」