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そこは、とても大きな屋敷だった。

美しい表札には、月雲と苗字が描いてあり、

なんだか懐かしいような、

不快な事があったような、

そんな不思議な気がした。

彼女が、あなたの名前は?と聞いた。

俺の名前は………××。。

えっ……………彼女は絶句した。

またあの表情。

何故だろう。

やっぱり俺に似ている。

「こんな事言うのは悪いけど、優里香さん、なんだか俺に似てるね。」

「優里香でいいです。呼び捨てで。」

「優里香、なんか俺に似てるね。」

………………………………長い沈黙の間。

何を話せばいいのか分からない。

「そうですかね?」とぼけるようなトーンで言ったその顔には、最初から隠し切れていない悲しみが浮かんでいた

「とにかく、これからここはあなたの家です。そして、あなたの名前は月雫。。になります。」

なぜ苗字を変えねばならないのか。よく分からなかったが、

「分かった。」

俺は了承した。

「では、貴方に、これから私の過去を明かします。よく聞いていてください。」

俺は驚いた。

初めて会ったはずの俺を、家に連れていき、自分の過去を明かすと。

でも、俺は気になってしまった。好奇心に勝てなかった。

「教えてくれるなら。」

彼女は微笑んだ。

「私は、」










捨てられた俺と拾われた君の死絡み

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