TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

三章「死闘、村正と骸の王」


東京都新宿、午前3時。

新宿の空は、霊気に染まり、星すら見えなかった。 斬の呼吸は荒く、村正の呪いが体を蝕むたびに、視界が赤く染まる。

「血、肉、骨、俺によこせやー!」

斬の叫びが街に響く。 その声は、もはや人のものではなかった。

妖刀・村正に呪われた斬の殺意が、彼の理性を焼いていた。

がしゃどくろが一瞬、動きを止める。

「……妖刀村正。まさか、使い手がここまで堕ちるとは」

斬は刃をがしゃどくろに向ける。

「秩序を壊したものよ、ここで消す」

がしゃどくろの巨大な手が振り下ろされる。 だが、斬の姿は消えていた。

「地獄斬!」

地面から飛び出した斬が、がしゃどくろの腹を斬り裂く。

骨が砕け、バランスを崩す──が、すぐに再生する。

「再生するのか。なら骨、取り放題だな」

がしゃどくろは冷静に言い返す。

「これが妖刀村正の力か。だが、所詮はこの程度」

斬はがしゃどくろの体を駆け上がり、首元まで到達する。

「オラァ!」

一閃。だが、がしゃどくろは再び再生する。

「私の魂を斬らない限り、私は倒れん」

斬は笑う。

「なら、痛めつけてから斬るだけだ」

がしゃどくろは構えをとり、斬に迫る。

「これは流石に斬れないな」

斬は必死に避ける。

都市は混乱し、ニュース中継中に命を落とす者もいた。

「血……叫び声……もっと見たい!聞きたい!」

斬の殺意が高まり、スピードが上がる。

「落空斬!」

落下の勢いを乗せた一撃。

だが、がしゃどくろの頭は斬れなかった。

「硬い……他のところは簡単に斬れたのに。まさか……」

がしゃどくろは聞く。

「なぜ急に速くなった?」

斬は答える。

「この体の持ち主の斬は“暗殺の殺し屋”なんだよ。そして俺と斬の力の源、それは“殺意”だ。村正が殺意を上げることで強くなる。

人は気持ちが体に影響することがあるんだぜ」

「なるほど。ですがこの一撃であなたは終わりです」

がしゃどくろは構えをとる。

「手骨拳!」

斬は吹き飛ばされ、姿を消す。

「この拳は、くらった人間は確実に即死します。百鬼夜行の秩序を壊したものは皆、こうなる運命なのです」

がしゃどくろが去ろうとしたその時──

「パン!」

銃声が響く。

一キロ先のマンション屋上に、弾が立っていた。

「斬が吹っ飛んでたのが見えた。仇撃ちに来た」

がしゃどくろは笑う。

「仇?そんなことを殺し屋がするかよ。確かお前も共犯だな。秩序を壊した者を消す」

がしゃどくろが再び拳をあげる──その瞬間。

「落空熱波斬!」

斬が上空から腕を斬り落とす。

「お前のおかげで正気に戻った」

がしゃどくろは驚く。

「斬、なぜ生きている?」

弾は答える。

「俺のライバルの斬が簡単に死ぬと思うなよ。斬は普通の防弾チョッキの100倍の強度の服を着ている。そのおかげでギリ致命傷を逃れたようだな」

「なぜそんな物を?」

「弾は怒るとすぐ銃を発砲するからね。対策に着てる」

がしゃどくろは東京タワーを手に取る。

「ここは東京。なら東京タワーで消してやる」

「弾、がしゃどくろの頭を撃ち抜け!俺では斬れなかった。お前が頼りだ!」

「斬でも斬れないってマジかよ。なら俺の全力を持ってがしゃどくろ、お前を始末する」

弾はレールガンを構える。

「これが俺の最終兵器だ!がしゃどくろ、お前の頭を吹き飛ばす!」

バーン!

がしゃどくろの顔が吹き飛び、魂が現れる。

「霊斬・斬殺斬!」

斬が魂を斬る──が、がしゃどくろは立ち上がる。

「私は頭以外にも魂がある。その全てを破壊しないと私は倒れん」

弾が呟く。

「これが本物の妖怪か……人を始末するのとは訳が違う」

がしゃどくろが再び構えた──その時。

「待て」

空気が凍る。ぬらりひょんが現れ、命令を下す。

「今回はこれまでにするのじゃ」

がしゃどくろは頭を下げ、姿を消す。

朝6時、新宿

都市は壊滅。

死者は10万人。 ニュースでは、刀と銃を持つ男たちが映っていた。

「殺し屋の仕業かもしれません」

疑惑がかかる弾と斬。 廃墟で、殺し屋組織のボスが怒鳴る。

「任務失敗に加え、この騒ぎ!処刑だ!」

武器を向ける──その瞬間、ぬらりひょんと鬼が現れる。

「弾達に手を出すなら容赦せん」

ボスは手を引き、姿は消えた。

「妖怪を始末する任務か。なら新しい武器を授ける。夜まで修行しろ」

「分かりました」

「次失敗したらガチで処刑するからな」

弾はその言葉にイラついた。

(なんだよ、だったら自分で行けばいいじゃないか……)

そう思いながらも、弾は銃を背負い直した。 斬は黙って刀を研ぎ始める。

命令に従うのは癪だが── それでも、あの夜の続きを終わらせるために、ふたりは再び歩き出す。

朝の光が、静かに彼らの背中を押していた。

その光の中で、ふたりの影はゆっくりと歩き出す。 まだ終わっていない。

だが、確かに何かが始まった──そんな気がしていた。


四章「山姥の言霊」に続く

loading

この作品はいかがでしたか?

12

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚