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〜💛side〜
佐久間が行方不明になり、阿部と舘さんと康二が襲われてから数ヶ月。
俺達の回復の能力で何とか意識を取り戻してくれたけど重症だった3人は今も大事をとって入院している。
後から駆けつけた俺たち5人で仕事を回す日々。
俺は1人で雑誌の撮影をしている。
バレないように気を付けながら能力を出して楽屋で準備が終わるのを待っているけど頭に浮かんでくるのは闇の奴らのこと。
佐久間は行方不明になってるけど闇に連れて行かれて今も苦しんでいる…
そしてその佐久間と阿部、舘さん、康二をボロボロにしたロギって奴。
俺も今までに感じたことのない強力な闇の気配を感じていたけどまさかそんな強い奴と戦っていたとは…
💛『…っく!』
リーダーとしてメンバーを4人も傷つけてしまったこと、もっと早く佐久間の所にむかえていたら…悔しさが込み上げてくる。
🖤『…顔、怖いよ?』
💛『めめ!なんで!?』
思わず無意識に力を込めてしまったみたいだった俺に声をかけてきたのは1人でロケしに行っていたはずのめめだった。
🖤『早めに終わったから岩本くん1人での仕事だし気になって。』
💛『…そっか。ありがとう。』
俺が1人で仕事をしていると知っているめめがわざわざ来てくれた。
グループ仕事はお休みさせていただいているとはいえ、めめは俺以上に忙しいはずなのに…優しいな。
🖤『リーダーだからってあまり責任を負いすぎないでね?俺も、俺たちみんな佐久間くんの事も阿部ちゃん達のことも許せない気持ちは同じだから。』
💛『…もちろん。分かってる。』
🖤『…ホントに?』
💛『ホントだよ!笑笑』
真剣な顔で言葉を出してくれためめだけど俺が返事を返したらまるでイタズラ好きな少年のような笑顔を見せてくる。
🖤『その割にはすごい怖い顔をしながら手に電気出してたけど笑楽屋壊す勢いで笑』
💛『…それは…否定しない…』
メンバーを守れなかったことの悔しさと奴らの好き勝手していることが許せなくて無意識のうちに力を暴走させるところだった…。
めめでも誰も来てくれなかったらどうなってたか…。
🖤『佐久間くんがどんな姿になっても必ず助けよう。俺たちで。』
💛『…ああ。分かってる。』
めめと目を合わせて頷き合う。
佐久間を闇に渡さない。
俺たち全員が同じ気持ちだ。
それに佐久間なら闇に支配されていようとも心はきっと無事だ。
SnowManの中で1番明るくて元気な佐久間が闇に負ける訳が無い。
💛『ありがとう、おかげでなんともなくなったよ。』
🖤『それは良かった。』
めめにお礼を伝えてそれぞれまた仕事に戻ろうとしていた時だった。
🖤『…岩本くん。』
💛『…来たな。』
闇の気配を感じた俺とめめ。
俺は座っていた椅子から立ち上がって楽屋の入り口にいるめめの隣に立った。
🖤『…この気配…。』
💛『…うん。いつもの雑魚じゃない。』
この間のロギって奴ほどじゃないけどいつも相手にしている雑魚よりは全然強い闇だ。
💛『…めめ。』
🖤『…まさか帰れなんて言わないよね?』
💛『…そんなつもりないでしょ?笑』
🖤『もちろん笑』
忙しいめめに少しでも休んで貰いたい気持ちはあるけど言っても聞いてくれないだろうしなんせ強力な闇の気配だから俺1人で何とかなる相手じゃない。
💛『行こう。』
🖤『うん。』
俺とめめは再度頷きあって楽屋を出て行った。