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『バレンタインまであと1日』
tg視点
バレンタイン前日。
それだけで、学校はもう半分お祭り状態だった。
「ねえ聞いた?ぷりっつ先輩、明日めっちゃチョコもらうらしいよ」
「え、絶対そうじゃん」
——はいはい。
どうせそうですよ。
俺は机に突っ伏しながら、心の中で全力ツッコミを入れる。
(……なんで俺が、こんな話ばっか耳に入ってくるんだよ)
別に。
気にしてない。
気にしてないけど。
「ちぐ、顔死んでるで」
ひょい、と横から覗き込んでくる影。
ぷりちゃんだ。
「死んでないし」
「いや、死んどる。前世思い出した顔しとる」
「意味わかんない笑笑」
ぷりちゃんはくすっと笑って、俺の机の端に腰掛ける。
「なに考えとったん?」
「なにも」
即答。
でもぷりちゃんは信じてない顔。
「ほんまに?」
「ほんと!!」
声がちょっと裏返ったのが悔しい。
ぷりちゃんは少しだけ間を置いて、からかうように言った。
「もしかして、明日緊張しとる?」
「……してない」
「声ちっさ」
「してないってば!!」
俺が睨むと、ぷりちゃんは満足そうに笑った。
——あ、これ。
完全に遊ばれてるやつだ。
放課後。
帰り道。
今日はやたら静かで、逆に落ち着かない。
「なあ」
ぷりっつが、不意に真面目な声を出す。
「明日さ」
来た。
心臓が一気にうるさくなる。
「俺、朝からそわそわしとると思う」
「……なんで」
「なんでやろな」
ぷりちゃんはわざとらしく首を傾げる。
「ちぐは?」
「俺は……」
言いかけて、止まる。
——前に聞かれた言葉が、頭をよぎる。
“意味のある人って俺、含まれとる?”
「……普通」
そう答えると、ぷりちゃんは一瞬だけ、少し残念そうな顔をした。
「そっか」
その反応が、なんか、ずるい。
家の前。
別れ際。
ぷりちゃんが靴先で地面を軽く蹴ってから、俺を見る。
「なあ、ちぐ」
「なに」
「明日さ」
一歩、距離が縮まる。
「俺が誰から何もらったか、気になる?」
「……別に」
即答。
でも視線は合わない。
ぷりちゃんはふっと息を吐いて、優しく笑った。
「あのさ、」
俺の頭に、ぽん、と軽く手を置く。
「……明日さ、ちぐが笑ってくれたら、それだけで全部報われるわ」
一瞬、頭が真っ白になる。
「な、なにそれ……」
意味わかんないのに、
胸が熱くなるのが腹立つ。
「……ぷりちゃんが俺を笑わせてよ」
そう言うと、ぷりっつは満足そうに手を離した。
「明日な」
そのまま背を向けて歩き出す。
一人になったちぐさは、しゃがみ込んで顔を覆う。
(前日でこれって……)
(明日、耐えられるわけないじゃん……)
玄関のドアを開ける直前、
スマホが震えた。
——ぷりちゃんから。
《明日、ちぐが笑えますように》
「……ばか」
でも口元は、どうしても緩んでしまう。
ーーバレンタインまであと1日ーー
♡>>>>3000
まってあと1日なんだね笑笑笑笑笑笑
今からバレンタイン作りまーす🍫🎁
コメント
4件
ついに残り1日 🫶 prちゃんがtgちゃん遊んでる感じprtgてえてえ過ぎます !!!!!!!!!
可愛いすぎるprtgにニヤニヤが止まらんのよ… とうとう前日になったー!🍫 (私は友チョコの準備ゼロでやらかしてる。tgちゃんめっちゃ準備頑張ってて偉すぎ👏🏻)