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夏休みが始まり、授業がなくなった。
みんな、3年の先輩と試合に出れるラストチャンスかもしれない、と頑張って練習している。
今年こそは関東大会に行きたい、とみんなが意気込んでいる中、私はいつも通り先生の隣に座っていた。
「夏が始まった感じがします、 だからと言ってこんな暑くならなくていいと思うんですよ」
「本当に暑い」
今の気温は32℃。暑がりの私はこの温度でもとてもしんどい。
「私、夏は嫌いなんです、汗でベタベタするし蚊に刺されるし」
「俺はあまり刺されないけど望月さんは刺されるの?」
「めっちゃ刺されますよ〜」
そんな夏らしい会話を交わす。
「先生は夏休みに何の予定があるんですか?」
「実家に帰省する」
「他は?」
「特になし」
「そんな教員って休めないんですか?」
「いや、予定があまり入ってないだけ」
「逆に望月さんはなにか予定ある?」
「···私も特にないですね」
「なんで一瞬、間が空いた?」
「いやぁ、カッコつけて私予定あるんだぜ、アピールしようか迷っただけですね」
先生は、目を細めて笑った。
少し動揺してしまった。