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rbru
rb 『』 ru「」
不穏/歌詞パロ ネタバレは嫌な為
何も書きません⋯ 地雷の方は今すぐお逃げ
月が綺麗だね。
rb視点
まだ同性愛が世間に浸透していなかった頃。
小柳くんと俺は付き合った。
138億年も生きたからなのか恋だとか愛情だとか
そんな物とうに忘れてしまっていて。
ただ小柳くんに向けた気持ちが他の人とは
違うという事だけは分かっていた。
これで良かったのかな、なんて聞かないで。
2人でいれば俺は誰よりも幸せで、人生の最高潮な
気がして。
二人とも惹かれ合っていった気がしたんだ。
まるで、 小柳くんがピーターを演じて、
俺はウェンディを演じたかのように。
お伽話みたいな毎日だった。
ただ、一緒に2人で居ることにも慣れてしまって
逆に居ないことにも慣れてしまって。
君が好き、って何度言われても満たされなくて。
何回距離を置こうと思っても自堕落な依存に
陥ってしまって。
また、また、また、って繰り返し。
きっと時計とコンパスを2人で壊して
しまったんだ。
だから何回離れようと思っても結局駄目で。
俺らは離れられない。
俺はずうっと大人になれないんだ。
いや、なりたくないんだ。
何回も思い出してしまうんだ。
最後にキスした日のこと。
あぁ、まだ俺の前に小柳くんがいる。
まだ小柳くんは俺と一緒。
俺も、君もきっと分かっていたんだよ。
二人の愛が、崩れていくことを。
小柳くんの目を見れば分かっちゃうんだよ。
ねぇ何でだとか、行かないでだとか。
そんな荒い気持ちじゃなくって。
小柳君が任務に行くだけで俺は寂しかったのに
今はもう寂しくないんだよ。
『別れよう?』だとか。『俺達離れよう』だとか。
そんな事言いたくない。
でも、本当の俺の気持ちを分かってるのは君だけ。
何度も何度も行かないでって思った。
何度も何度も、もう消えてほしいと思った。
でも何度も何度も愛してるって思ったんだよ。
何度も狂ってしまった時間は戻せなくって。
だから離れられなくって。
だから大人になりたくないと、子供の様な恋愛で
終わりたかった。
あぁ。まだ苦しそうな顔をした君が、
俺の目の前に居る。
長かったね。何度も何度も愛し合ったね。
でも、もう終わりにしよう。
このままじゃ、俺達は取り返しがつかなくなる。
過ぎ去っていった日々たちを、沢山の幸せな
思い出も、忘れたい訳じゃない。
無かったことには、したくないんだよ。
「星導、俺に言いたいことあるんじゃない?」
「毎日すごく辛そうな顔してる。
俺でも分かっちゃうよ。」
『⋯ごめんなさい』
『小柳くん、俺達別れましょう。』
小柳くんに辛い思いをさせてしまった。
あぁ、涙が溢れる。
いつかはこんなにも苦しい日が来るって
分かっていた。これまで過ごしてきた夜とは違う。
いつもとは違う本当の本当のさよならだね。
苦しいよ。悲しいよ。でもさよならをしよう。
『今日は月が、綺麗ですね。』
また、きっといつか。
お互い成長し合って。
「そうしてから、また好きになってみよう?」
以下作者の長い一言です。飛ばしてもらって構いません。
どうでしたでしょうか!
今回はちゃんみな様から、『Never grow up』の
歌パロをさせて頂きました。
月が綺麗だね、の意味は有名ですよね。
恋愛は矛盾した気持ちばっかで成り立っています。
そんな気持ちを込めて書かせて頂きました。
少しだけこだわった部分がありまして、
星導の雰囲気だと『別れましょう?』のように
疑問形で聞くとイメージなんですが、
『別れましょう。』と決めつけた様な感じにしたのが
辛いけど小柳くんのため。みたいな感じに思って
言った感じにしました。
一応小柳verも出すつもりです。