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櫻木 裕花🌸
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わんくしょん
誤字脱字や関西弁がおかしいところがあります。
寛大なお心でお読みください。
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この前の続きです。(きみのとなりなら)
緑黄です。
放課後の教室は、だんだんと茜色に溶けていく。
みことは窓枠に頬杖をついたまま、すちの横顔を盗み見た。
すちはスマホをいじってるふうをしながら、実はこっちを気にしているのが分かる。
時々視線が合って、すぐにそらされるのが可愛くて、みことはくすっと笑った。
「……なに?」
すちが少し拗ねたように聞いてくる。
「いや、なんでもない」
「嘘。笑ったじゃん」
「だって、すちくん、めっちゃこっち見てたやろ」
「……バレてた?」
すちは耳まで赤くなって、慌てて窓の外に目をやる。
いつもみんなを引っ張ってるのに、こういうときだけ子供っぽくなる。
それが、みことにはたまらなく愛おしかった。
しばらくして、教室のドアがガラッと開いた。
遅くまで残っていた文化部の子が顔を覗かせて、誰もいないと思って驚いた顔をしたけど、すぐに「ごめん、忘れ物!」と言って出て行った。
その一瞬の風で、みことの髪がふわりと揺れた。
すちは自然な手つきで、それを直してくれた。
指先が耳にかすっただけで、みことの体がびくりと反応する。
「……ごめん」
「ううん」
みことは小さく首を振った。
でも、すちは手を引っ込めない。
代わりに、そっとみことの手を取った。
冷たい指先だった。
みことはいつも、手が冷える。
すちは無言で、自分の手のひらで包み込むように握った。
温かい。すごく温かい。
「……すちくんの手、あったかいね」
「みことちゃんの、冷たいね」
「ごめん、いつもこうで」
「いいよ。俺がいつでも温めるから」
その言葉が、ただの優しさじゃなくて、もっと深い意味を持ってる気がして、みことは息を呑んだ。
すちは少し身を寄せて、肩が触れた。
「ねぇ、みことちゃん」
低くて甘い声で、名前を呼ばれた。
「んぇ……?」
「俺のこと、どう思ってる?」
突然の質問に、みことは目を丸くした。
「……どうって」
「好き、とか」
ストレートすぎて、みことは顔を真っ赤にした。
「ちょ、ちょっと……!」
「だって、聞きたいだもん」
すちは少し意地悪そうに笑ってる。
でも、握ってる手は震えてる。
こっちも緊張してるんだ、って分かって、みことは少し安心した。
夕焼けが、もうほとんど消えかけて、教室は薄暗くなってきた。みことは、勇気を出して、すちの手をぎゅっと握り返した。
「……好き、だよ」
小さな声だったけど、ちゃんと届いた。
すちは一瞬固まって、それから、すごく嬉しそうな顔をした。
「ほんとに?」
「うん……ずっと、すちくんのこと見てた」
「俺も、みことちゃんことずっと見てた」
すちはそう言って、みことの額に自分の額をそっとくっつけた。
近い。
息がかかる距離。
「これから、もっと隣にいてもいい?」
「……うん」
みことは目を閉じた。
すちはゆっくりと、みことの唇に自分の唇を重ねた。初めてのキスは、夕焼けの残り香みたいに、優しくて温かかった。
教室の窓の外では、夜の帳がゆっくりと下りていく。でも、二人の間だけは、まだ少しだけ、夕焼けの色が残っていた。
――これから、どんな日々が待ってるとしても。
すちくんの隣なら、きっと大丈夫。
みことはそう信じて、そっと微笑んだ。
私が甘々が好きなだけです。
青春だーーーー!!!
前の話もぜひ読んで見てください!