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それはある日の事
鏡夜と馨が一郎達の所に遊びに行っていたときだった
三鹿
「ねぇ、杖しろ貸して」
鏡夜、馨
「「は?」」
と鏡夜達が言うと三鹿は言う
三鹿
「黒杖代か青杖代でも良いから」
馨
「いやいや、待って、三鹿どうしたの杖しろ貸してなんて」
三鹿
「良いでしょう?、貸して」
鏡夜
「理由を答えたら貸してやる、理由はなんだ」
鏡夜達がそう何故かと聞いていると三鹿は突然、黒杖代と青杖代をガシ!と掴み部屋から出て行った
馨
「ちょ!!、三鹿!!」
鏡夜
「三鹿!、返せ!」
鏡夜達は三鹿の後を追おうとしたが
環
「お!、鏡夜!、馨!此処に居たのか!」
と環が現れ二人の前に立った
馨
「殿!、退いて!僕ら用事が、、」
環
「用事は後だ!、鬼灯さんが来てて書類渡なさないと行けないんだ!さ!行こう!」
鏡夜
「環!、離せ!」
二人は環に腕を捕まれ、桜蘭へと連行されて行った
三鹿
「はぁはぁ、、鏡夜達、、追いかけて来ないわね、、」
と三鹿は公園のブランコに乗って言った
三鹿
「大体、杖しろ二体居るんだし、一体貸してくれたっていいじゃあない、、」
そう三鹿は手に握っている黒杖代と青杖代を見て言った
二体は離せ!と言っているかのように手の中でヨロヨロとする
三鹿
「手伝ってほしい事があるのよ、それが終わったら解放するから」
三鹿はそう言うと二体と共にブランコから立ち公園を出て行った
公園から出て行った三鹿が次にやって来たのは三鹿が通っている学校だった
三鹿は玄関から入ったあと、自分の上履きの入っている所へ行き、ドアを開けた
バザバサ
ドアを開けると中からはぐしゃぐしゃの紙、折れた鉛筆、さらには悪口等が教科書などかバラバラと言った物が出てきた
三鹿
「、、黒杖代、青杖代、、手伝って頂戴、、」
そう三鹿は言うと二体を離し、落ちた物を拾う
黒杖代と青杖代は人魂から人間へとなりこの惨状について聞く
黒
「三鹿、お前、、いじめられてるのか?」
三鹿
「違うわよ、私の才能に嫉妬した奴らがこういう低能がするような事をしたのよ」
碧
「それをいじめって言うんだよ、、何時からやられてるの?」
三鹿
「、、黙秘するわ」
黒は三鹿の黙秘を察し、碧に目線でコンタクトをとり、碧は三鹿に聞く
碧
「あのさー、三鹿、これ三郎、お父さん知ってるの?、って言うか何でいじめられてんの?」
三鹿
「、、黙秘するわ、、」
と三鹿は手を止めて言うと黒が何かを持って現れこう言った
黒
「いじめの原因はクラスで女子の人気の男の子の告白を断ったからだな?」
三鹿
「な、何で!!」
黒
「お前の机の中にぐちゃぐちゃに入ってた紙に書いてあったぞ、可愛そう、酷いってな?」
そう黒は手に持っている紙を見て言う
碧もその紙を見ると結構酷い事が書いてあり、女子怖っわと言う
碧
「これ三鹿が断った男子が他の女子に言いつけて三鹿をいじめて、助けを自分に求めるようにしてるって感じか、、、」
碧
「三鹿、、これ三郎に言った方が良いぞ?、、流石にこれは、、」
と碧が言うと三鹿はこう言った
三鹿
「お父さんには言えないわ!、、お父さんに心配かけさせたくないの、、それに、、いじめられてるなんて、、、知られたくない、、」
三鹿はそう言いながら再び紙等を拾い始めた
黒達を三鹿の言葉を聞いてお互いに顔を合わせてから三鹿の手伝いをした
続く