テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
6件
ほんまにこれ最高、、
( ́ཫ`)ゴフッ
あー…好き
離 さ な い
「俺ッ、人をッ殺しちゃったッ」
リオラは震える声で泣きながらそう言った。なんて?人を?殺した?
俺は頭が真っ白になった。なにか言っていたけれど、一つも頭に入ってこない。そうだ、冗談に決まっている。
「は?冗談言うなよ、つまんねえよ」
「冗談じゃないッ冗談でもッこんなこと言うわけないやろッ」
リオラはそう返してきた。──嘘だ。信じたくない。恋人が、人を殺したなんて
呼吸が荒くなり、息がうまくできなくなる。
俺が反応できないまま、リオラは続ける。
「俺は、ここからッ、逃げるよ」
「え…?なんでだよ」
俺は続ける
「自首しようよッ、まだ間に合うよッ」
「もう、無理だよ」
リオラは諦めたような顔でそう言う。
「なんでッ」
リオラは、答えなかった。
「じゃあな、お前とはもう、一緒には、いられないから」
「まあ、人殺しに一緒にいてほしいなんて、思ってるわけないやろうけど」
そう言ってリオラは後ろをむき、去っていこうとする。
そんなこと言わないで、約束したじゃん
リオラの言葉がフラッシュバックする。
────────────────────
「お前は、俺から離れないよな、?みんなが俺から離れても、お前だけはッ」
「ずっと一緒にいてくれるよな、?」
「ずっと一緒にいるよ?笑」
────────────────────
俺はそう返したよ、?リオラがずっと一緒って言ったのに、どうしてお前が俺から離れようとするの?…ムカつく、ほんとに
いっつもそうだ、そうやって一人で勝手に抱え込んで、思い込んで、勝手に決める。
お前が勝手にするんなら、俺だって自分の好きなようにしてやるよ。
俺はリオラをまっすぐ見る。
「ばーか、笑」
リオラは驚いた様子で振り返る。
「お前が人殺したくらいで俺がお前と一緒にいたくないって思うとでも思ったか?」
「てか、お前がずっと一緒にいるって言っただろうが、忘れんなよ」
走ってリオラの元へ行き、力いっぱい抱きしめて、そのまま倒れ込む。リオラはびっくりしているのか、全く動かない。
「俺と、一緒に逃げようぜ、笑?この世界から」
「リオラとなら、なんだってできる気がする」
「は…ダメに決まってんだろッ、お前は関係ない!お前を…巻き込みたくない」
俯いて、リオラを言う。
「俺にわざわざ伝えたってことは、一緒に逃げて欲しかったんじゃないの?」
核心だったのだろうか、リオラは言葉に詰まっている様子だった。
「最初から、そういえばいいのに」
「ちがう!」
「リオラが逃げるなら、俺も逃げる」
「人殺し!って罵るとでも思った?」
「残念だったな!俺を舐めんなよ!」
リオラは静かに喋り出す。
「…お前は、お前だけは巻き込みたくないんだよッ」
「お前がっ世界で1番、大切だからっ!」
「嬉しいなぁ…そういうこと言ってくれるなんてさっ」
俺は言う。まだ強く抱き締めた状態で。
「俺も、お前が世界で1番大切」
「だからこそ、俺はお前と一緒に逃げたいんだ、絶対お前の言うことなんか聞いてやんない。殴られても、殺されそうになったとしても、俺はこの手を離さない、一緒に逃げようと言ってくれるまで」
「…ずるいよ、お前」
「俺と、一緒に逃げてくれる、?」
不安そうな声で、顔で、リオラは言う。
「うん、リオラと一緒ならどこまでも」
これは、間違った選択かもしれない。リオラを自首させるよう、説得させるべきかもしれない。でも、今はそんなことどうでもいい。俺はリオラと一緒に逃げたいんだ。世間に、世界に、否定されたとしても。
さらに強くリオラを抱きしめる。
耳元でリオラに囁く。
「離さない」
一生、離さないから