テラーノベル
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放課後。
悠真と湊は、いつものように教室に残っていた。
「今日、疲れたー……」
悠真が机に突っ伏す。
「お前、今日ずっと眠そうだったな」
「だって昨日遅くまで起きてたんだもん」
「早く寝ろよ」
「湊は?」
「普通」
「ずるい」
悠真が顔を上げると、湊が笑っていた。
「何笑ってんの」
「いや、お前が面白くて」
「もう!」
悠真は立ち上がって、湊のところへ行く。
「じゃあ元気になるまでちょっとだけ!」
「何が?」
悠真は湊にぎゅっと抱きついた。
「……おい」
「元気チャージ」
「子どもかよ」
「いいじゃん」
湊は呆れながらも、そのままにしていた。
そのとき――
ガラッ。
教室のドアが開いた。
「忘れ物――」
友達が入ってくる。
そして、目の前の光景を見て固まった。
「…………」
「…………」
悠真も固まる。
湊も固まる。
数秒後。
「え?」
友達が目を丸くする。
「お前ら何してんの!?」
「ち、違う!」
悠真が慌てて離れる。
「何が違うんだよ!」
「いや、これは……!」
湊も少し困った顔をする。
「……元気チャージ」
「元気チャージ!?」
友達が笑い出す。
「お前ら、最近ほんと仲良すぎだろ!」
「言うなって!」
悠真は顔を真っ赤にして机に隠れる。
湊はそんな悠真を見て、思わず笑った。
「湊も笑うな!」
「ごめん」
「絶対ごめんって思ってない!」
教室には、三人の笑い声が響いた。
そして翌日。
この出来事は――
クラス中に知られることになる。
「昨日、悠真と湊が教室で抱き合ってた」
という、とんでもない噂と一緒に。
コメント
1件
沙良さん、こんにちは🌷 第14話「見られた」読ませていただきました。悠真くんの「元気チャージ」発言と、湊くんが呆れつつも受け入れてくれる距離感、すごく好きです。二人の空気感が柔らかくて、読んでいて自然と口元が緩みました。それを見られて慌てる展開も、クラス中に広がるオチも、青春の甘酸っぱさがぎゅっと詰まっていて続きが気になります!
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