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Coffee

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Coffee

第12話 - 第12話

3,290

2025年09月23日

#mga

#mtp

#学パロ

#ご本人様には関係ありません

Momochi🍏🕯

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滉斗『お邪魔します』

元貴『どーぞ』

そう言って元貴ん家に入ると、静かな空間に柔軟剤のようなお花の香りがふわっと広がった。明かりは付いておらず、涼架くんが背伸びをして付けると、優しい白色の電球が光り、綺麗な部屋を照らした。

涼架『こっちこっち！』

涼架くんに手を引かれるまま連れて行かれると、そこには整ったリビングに少し大きめのテレビ、観葉植物、ピアノ、たくさんの写真が設置されていて、不良の家とは思えない程綺麗だった。

元貴『涼架と座って待ってて。お茶淹れてくる』

滉斗『ありがとう』

涼架『ここ！お隣座って！』

涼架くんがぽんぽんと合図した場所に座り、もう一度辺りを見渡す。辺りを見渡しても綺麗で、どこか優しいけど寂しい雰囲気が漂っていた。

そして何より、お母さんの存在が見当たらない。共働きなのだろうか。

元貴『ん、お茶』

元貴がお茶を持ってきてくれた。元貴は俺の隣に腰掛け、両手でコップを持ち、口に運んだ。

元貴の小さくて可愛らしい唇がコップの縁に触れ、お茶が喉を通った。飲み込む際に喉の音が鳴り、喉仏が目立つーー1つ1つのの動作が何とも可愛らしくて、釘付けになってしまう。

元貴『何？』

滉斗『いや…あのさ、お母さんとかって…』

元貴『あぁ…』

俺がそう言うと元貴は涼架くんの方を向き、涼架くんに宿題をするよう伝え、自身の部屋に向かわせた。まずいこと言っちゃったかも。

元貴『……うちお母さんいなくてさ、シングルファザーなんだよね』

シングルファザー…？

元貴『俺が10歳の時に癌で亡くなってて、そん時涼架まだ4歳だったからさ、俺は覚えてるけど涼架覚えてないんだよね』

滉斗『……うん』

元貴『だから涼架には小5とか小6とかになったらちゃんと伝えようと思ってる。理解できるようになったらね。今はお空にいるんだよってことしか伝えてない。』

滉斗『そう……なんだ…』

俺がそう言うと、元貴はふにゃっと気まずそうに笑った。元貴の声が震えてる。

元貴『ごめんこんな話して』

滉斗『全然、俺の方こそ無責任だった。ごめん、』

いいよいいよと笑う元貴。明るく話してるけど、きっとこの裏には弱さがあって、今もどこかで寂しそうにしてる。

だけど弱音なんて吐けない。涼架くんを不安にさせないために。そう考えると、胸がぎゅっと熱くなる。

元貴『あのさ、涼架の漢字って、涼しいに虹が架かるって書くんだよね』

空中に指を指して書くふりをする元貴。

滉斗『あっそう書くんだ』

元貴『うん。お母さんが涼架には、大きな空に色んな色の虹が架かるように、たくさんの才能を見つけて欲しいって言ってた』

自分のことのように優しくニコニコと話す元貴がなんだか可愛くて、守ってやりたくて。

元貴『家事はほとんど俺がやって、仕事はお父さんが…って感じ。お母さんがいたっていう実感がない涼架は、俺がお母さんみたいな立場じゃないと不安になっちゃうでしょ？』

滉斗『だから朝来るのも…』

元貴『そうそう、家事とか全部終わらせてから来るようにしてた。涼架が泣いちゃって一緒に学校行った時は遅刻しちゃったけど』

もう小3なのに困っちゃうよと言いながら笑う。涼架くんのことを話す元貴は、なんだか優しくて、寂しそうでーー

滉斗『元貴』

気づいたら、声をかけてしまっていた。考えていた訳ではない。今この雰囲気が、この状況が、声をかけろと背中を押した。

滉斗『……何かあったらちゃんと言えよ。寂しいなら寂しいって、ちゃんと口に出せ』

元貴『………寂しいよ、？』

滉斗『……っ』

寂しそうに口角を上げる元貴。なんで、そんな顔すんだよ。なんで、もっと早く言わねーんだよ。

元貴『寂しいけど、弱音なんて吐けないでしょ？涼架の悲しそうな顔なんて見たくないもん』

無理して笑う元貴。

不良で、校則なんて守らなくて、嫌いだって…大嫌いだってーーそう思っていたのに。

元貴『……委員長、？』

気づいたら、大森を抱きしめていた。

元貴『ど、した…？いんちょーー』

ちゅっ

元貴『んっ、！？//』

元貴の細い手首を掴んでキスをして、ソファに押し倒した。

元貴『へっ、ぁ…？いんちょ…？何、どしたの…？//』

たったの1回のキスだけでとろとろになってしまう元貴が可愛すぎて、襲いたくなる。

でも今は駄目だ。近くに涼架くんだっているし、今、伝えなければいけないことがある…そうだろ？

滉斗『……俺だって、お前の寂しそうな顔見たくねーんだよ、』

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早いよハート超えるの！！！！！！🥹💕

嬉しいけど急いで描かなきゃ！！！

テスト前の期間なので投稿頻度下がるかもです…（多分下がらない）