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「関谷さん?えっと、久しぶり」
「茂、ずっと忙しかったんでしょ。わたしも就活準備でバタバタしてたから茂のことほったらかしていてゴメンね。だから浮気しちゃったんでしょ?気にしてないから大丈夫」
頭数を揃えるために参加したOB訪問で同僚がセッティングした合コンで知り合った。
飲んでいる間、ずっとオレの隣にいてやけにボディタッチの多い子で結局そのままホテルに行った。
付き合うことになったが、時間関係なく内容のないLINEを大量に入れてくるため、仕事が優先だからこんな時間にLINEを送られても読まないと伝えると、夜中に送ってくるようになった。
いわゆる極度のかまってちゃんのようで辟易していたし、彼女がいるならと雪を誘っても断られるようになった。
深夜のLINEの通知にうんざりして、仕事に差し障るからとLINEをブロックすることを伝えると、twitterのアドレスを送ってきた。
雪のこともあり、生活のリズムが合わない事を理由に別れを伝えた。
はずだった。
しかも、1年も前のことなのにいきなり現れての浮気発言だ。
さすがのオレもびっくりだ。
「1年前に別れたよね。君もわかったと言っていただろう?」
「生活リズムが合わないから落ち着いてからって事だと思っているんだけど、わたしは落ち着いてきたし茂が怒るからLINEもしてないでしょ」
いや、LINEはブロックしているし・・・一体何を・・・
「twitterを見てくれているとわかるけど就活もがんばって3月からの会社訪問にむけて準備万端なの、だからもう大丈夫だよ、さみしい思いをさせてゴメンね」
「就活、がんばって。でも、オレは君とは終わってるから」
「何を言ってるの?意味わかんな~い」
そうだ、もともとこんな感じの子だった、理解力が無いと言うよりも利己的というかエゴイストというか、すべてにおいて“わたしが!わたしが!”という感じの子だった。
「しっかりと理解して、オレと君の関係は1年前に終わっているんだよ」
これ以上何を話しても平行線になるのがわかっているため伝票を持って精算に向った。