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タクトは、悪魔退治に飽き飽きしながらも、通知がアプリから届くのを待っていた。そんな時、アプリが唐突に光り出し、画面に新たな通知が表示された。
「新たな悪魔が接近中。中級悪魔『サキュバス』を確認しました。」
「サキュバスか…今度は少し厄介そうだな。」タクトは冷静に状況を分析し、アプリに表示されたサキュバスの詳細を確認した。
サキュバス
分類: 中級悪魔
特性: 欲望を操り、精神を堕落させる。幻覚を見せ、相手を自滅に追い込む。
弱点: 本能を抑える強い意志。鏡に映る真の姿を見せられると力を失う。
タクトはスマホを閉じ、ふと横で鏡を見つめているミカエルを思い出す。「鏡に映る真の姿が弱点…お前が役立つかもしれないな、ミカエル。」
「ん?俺の美しさがどう役立つって?」ミカエルは自分の髪を整えながら、つまらなそうにタクトを見た。
「中級悪魔のサキュバスが近づいているらしい。お前の鏡があれば、サキュバスを封じ込めることができるかもしれない。」タクトは少し皮肉を込めて言ったが、ミカエルは気にも留めず、鏡をかざして笑みを浮かべた。
「鏡を使う?当然だ。俺の美しさで、サキュバスもひれ伏すだろうよ。」
タクトは小さくため息をつきながらも、サキュバスが接近していることに集中し始めた。彼はアプリを確認し、サキュバスが近くのクラブに潜んでいることを突き止めた。
「クラブか…欲望が集まる場所だ。そこに隠れるにはうってつけだな。」タクトは自分の黒いジャケットを羽織り、戦闘モードに切り替えた。
ミカエルは相変わらず自分の美を確認し続けている。「行くなら早くしろよ。俺の時間を無駄にするな。」
タクトは冷笑を浮かべながら、ミカエルと共にクラブへ向かった。クラブの中に入ると、空気は甘い香りに包まれ、まるで全員が夢心地のような雰囲気に支配されていた。
「これがサキュバスの仕業か…」タクトは周囲を見渡し、徐々に感じる異様な感覚に警戒を強めた。その瞬間、クラブの奥から艶やかな女性が現れた。彼女は巨乳、安産尻、橋本級の美顔で、人々は彼女に目を奪われている。
「サキュバス、か…」タクトは低くつぶやいた。
「美しいでしょ?」サキュバスが甘い声で囁き、彼に近づく。「あなたも私に惹かれているんじゃない?」
タクトは冷たい目で彼女を見つめ、ニヤリと笑った。「惹かれる?お前の幻覚なんて、俺には通じない。」
その瞬間、ミカエルが鏡を掲げてサキュバスに向けた。「お前の本当の姿を見せてやるよ。」
サキュバスの美しい顔が突然ひび割れ、その姿が醜い悪魔へと変わった。彼女は悲鳴を上げ、力を失って膝をついた。
「これが中級悪魔の力か?つまらないな。」タクトは冷たく言い放ち、サキュバスを一蹴した。「もっと強いやつを送ってこいよ。」
ミカエルは満足げに鏡をしまい、再び自分の美に浸っていた。「俺の力で倒せたんだ。まぁ、当然だがな。」
「ふん、次はもっと手強い相手を探してやるさ。」タクトはそう呟きながら、次なる悪魔退治に向けて、さらにゲスな計画を練り始めていた。