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刻の碧律

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40 - 第30話「激戦の果てに」

2025年03月13日

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第30話「激戦の果てに」



🚀 シーン1:ガーディアンの本気


ゼインとナヴィスの猛攻を受け、ヴェール・バインドの精鋭**“ガーディアン”**は瓦礫の中からゆっくりと立ち上がった。


彼の強化スーツが赤く光を帯び、まるで新たな生命を宿したかのように脈打つ。


「はは……いいぜ、ここからが本番だ」


男は口元を歪ませながら、ナイフを握り直した。


ゼインはその様子を見て、心の中で警戒する。


——こいつ、まだ動けるのか?


ナヴィスが小さく舌打ちをした。


「ヤベェな、これ……スーツがフラクタルを取り込んで、自己強化してやがる」


「要するに、パワーアップってことか……?」


ゼインが拳を握りしめると、ガーディアンがニヤリと笑った。


「さぁ、今度は俺のターンだ」


次の瞬間——


——ゼインの視界から男の姿が消えた。




🚀 シーン2:絶望的な速さ


「——ッ!!」


ゼインは本能的に飛びのいたが、次の瞬間、鋭い痛みが腕を走った。


「ぐっ……!!」


黒いジャケットの袖が裂け、血が滲む。


——ヤツの速度が倍以上になっている。


ナヴィスもすでに動いていたが、ガーディアンのスピードに追いつけない。


「おいおい、こんなもんか?」


男が嘲笑しながら、一瞬でゼインの懐に飛び込む。


ドガァッ!!!


ゼインの体が吹き飛び、地面に激突する。


「ぐ……っ!」


肺の空気が一瞬で押し出され、呼吸が乱れる。


——ヤバい、まともにやり合えば殺される。




🚀 シーン3:ジェイコブのフラクタル


ゼインは朦朧とした意識の中で思い出した。


——そういや、ジェイコブから貰ったフラクタルがあったな。


彼が言っていた。


「これ、お前の戦闘スタイルなら使えるぜ」


ゼインは拳を握る。


「……試してみるか」


《フェーズアウト》発動——!


ゼインの体が、一瞬だけ”透明”になった。


——次の瞬間、ガーディアンのナイフがゼインの首元をかすめる。


しかし——


「な……!?」


ナイフはゼインの体をすり抜け、まるで幻に斬りかかったように空を切った。


「……お前の攻撃、もう効かねぇよ」


ゼインが不敵に笑う。




🚀 シーン4:逆転の狼煙


「チッ……フラクタルか……!!」


ガーディアンは舌打ちするが、ゼインはすでに動いていた。


「ナヴィス! いくぞ!!」


「——おう!!」


ナヴィスが**《フォールトシフト》**で瞬時に移動し、ガーディアンの背後を取る。


「……くらいやがれ!!」


ゼインの拳がガーディアンの顔面に炸裂する。


ドガァッ!!!!


ガーディアンの体が大きく吹き飛び、地面に転がる。


「……これで終わりだ」


ゼインが最後の一撃を打ち込もうとしたその時——


「……やれやれ」


男が、倒れたまま笑った。


「ヴェール・バインドが、これで終わりだと思うなよ……」


その言葉と共に、彼の体が赤く光り出す。


「……なっ!?」


ナヴィスが驚愕する。


——自己爆発型のフラクタル!?


ゼインは歯を食いしばり、ナヴィスの腕を引っ張る。


「逃げるぞ!!」


——次の瞬間、爆風が戦場を包み込んだ。

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