この作品はいかがでしたか?
653
この作品はいかがでしたか?
653
コメント
2件
オランダ … 江戸 な る ほ ど な ( ? )
微オランダ×日本・ オランダ×江戸
の要素があります!
オランダのキャラが分かんない
R-18無いけど匂わせ雰囲気あり!
苦手な方は回れ右!
START
―――――――――――――――――――
、、、、最近…
日本を見つけると、胸騒ぎする。
特別に理由があるわけでもない
いや、あるのかもしれないけど
僕にはわかんない。
胸騒ぎと言っても不安とか…怖気さとは違うかな
きゅっと、
感情や声を握られてる感じ…
今自分の謎の心情の変化に
戸惑いつつも ((思春期かよ)
とにかく僕が日本と接するとき
他の国とは同じ気持ちでいられない
それだけは確かだ
(まぁ別に、ただの気持ちの問題だから たいして気にしてないけどね)
ただいつも通り、
そう、いつもと変わらなかったはず
日本))おろおろ💦
オランダ「…日本! 」
日が暮れ始め、空が茜から紺に染まっていく時間帯
少し小柄な日の丸を見つけてしまった
日本「えっ、あっ!オランダさん!」
やけにおどおどとして焦っている
オランダ「どうかした?こんな時間に」
日本「えっと…実はですね…
家に入れなくて…」
オランダ「え??」
聞く話によると、
どうやら鍵を置いて家を出たら
にゃぽんがそれに気づかずに鍵を閉めて外出してしまったらしい
少し外に出るだけのつもりだったらしく財布もスマホも家の中だそうだ
…災難な話である
日本「にゃぽんも台湾さんの家でお泊まり会らしくて…
しばらく家に帰ってこないんです…」
オランダ「で、スマホも財布も無いから鍵業者へ連絡も出来なかったと…」
日本「はい…」)メショ
オランダ「…僕でよければ、家来る?」
日本「え!?いいんですか!?」
、、、今思えばよくあんな提案したな
オランダ「今からの時間じゃ業者呼んでいろいろすると遅くなっちゃうでしょ?
日本が大丈夫なら僕の家泊まって行ってもいいけど…」
日本「えぇ…なら、申し訳ないですが、、、
上がらせてもらっても良いでしょうか…?」
オランダ「うん、どうぞ」
日本「ありがとうございます!!」))ホッ…
オランダ(、、、うん…まぁ…いいか
気持ちの問題だし…)
日本(オランダさんなら付き合いも長いし安心だな〜
ほんと助かったー)
inオランダの家
オランダ「なんか飲む?」
日本「あっ、ありがとうございます!」
少し暗めのキッチンの方へ向かう
オランダ(なんか日本が飲みやすいもの…)
いい飲み物はないかと棚を見ている時間を好都合と思ってる自分がいる
…自分から家に上がらせておいて失礼な感情だな
(一泊…耐えれるかな…)
別に日本が嫌いって訳ではないんだけどね
(あっ…)
オランダ「日本!これ飲んでみる?」
日本「? なんですか?それ」
きょとんとした顔から首を傾け興味深そうにこれを見つめる
…仕草が可愛らしい
オランダ「グリーンアイスティー」
前スーパーで見つけたんだ〜」
日本「グリーンアイスティー…
緑茶の類ですか?」
オランダ「いや、その日本でよく飲むリョクチャ?とはちょっと違う味かも」
僕は飲んだこと無いけど緑茶ってちょっと苦みがあるらしいね
オランダ「飲んでみる?」
日本「では、ありがたく…」
小動物が水を飲むときみたいにちびっと小さく飲む
日本「おお…アイスティーみたに甘いんですね!」
まぁ名前にもある通りアイスティーだしね
オランダ「美味しい?」
日本「はい!甘くて美味しいです!」
顔を緩ませ実に美味しそうに飲んでいて
思わずこっちまで微笑んでしまう
オランダ「…ちょっと寒くなってきたかな?」
知らぬ間につま先が冷たくなっていた
日本「ですね」
オランダ「大丈夫?」
日本「ちょっと寒いです」
オランダ「なら〜ズザザ…
近くにあった人ひとりくるまれるほどの大きさに熊の毛皮のような黒色の毛布をたぐい寄せる
オランダ「ほら、毛布いる?」
日本「あっありがとうございます!」
肌触りが気持ちよかったのか顔をうずめるようにして毛布にくるまっている
ピロン♪
静かな空間にスマホの通知音が響いた
オランダ「あっ僕のスマホか」
無意識に辺りを見回す
…どこに置いたっけな
日本「あ!これですか?」
隣にいた日本がパッと立つ
日本が立ったときほのかに漂った日本の匂いとふわっと弱めの風がきた
それと同時にものすごい既視感を日本に覚えた
日本「…?オランダさん?
どうかしましたか?」
どうやら僕は無意識に日本の腕を掴んでしまったらしい
あっ…
そしてその時、先程の既視感を感じた理由と今までの胸騒ぎの理由、 全てがすっと
理解してしまった
日本「えっと…オランダさん?」
オランダ「……日本…僕ね、過去に好きな人がいたんだ
…今はもういないんだけどね」
そう、だから僕は寂しさを感じていた
オランダ「その好きな人は君と顔がよく似てるんだよ」
皮肉にも、ね
目元はよく見えなかったけど
日本「私…と」
オランダ「うん、だから僕は知らず知らずのうちに
君の顔を好きな人と 重ねちゃってたみたい」
日本「っ…」
今までの胸騒ぎの原因は君を好きな人と重ねて脳が錯覚した”恋心”だったんだ
少し目を逸らすと
前に僕が寂しさを紛らわすために作った
黒く、細い帯のような長い布が目に入ってしまった
オランダ「…ねぇ日本」
日本「っ!は、はいッ」
オランダ「ちょっと、目を瞑ってくれない?」
日本「え?は、はい」)目をとじる
日本が目を閉じたのを確認し黒い布を手に取り
あどけない足取りで日本の方へ向かう
オランダ「ッスー、ハー」
一呼吸おいて日本の後頭部へ手を回す
…僕って、最低だ
))シュルシュル
日本「ビクッ!!お、オランダさんッ!?
何を着けてッ真っ暗なんですがッ…」
多分今、目を開けたんだろうな
日本の後頭部でキュッっと布を結んだあと
前方に行き日本の姿を見る
オランダ「///ッッッ!! !!!!!! 」
あぁッ…やっぱりそっくりだ…!
なぜか汗が出る
後ろめたさや日本に申し訳ない気持ちと
オランダ「ッぁ、ごめんねっ日本」
それに勝るおそらく歪な歓喜
久しぶりッ…江戸
僕って…こんなに執着してたのかな
オランダさん…現実から目を逸らしたら駄目ですよ
End
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ノベル難しい!!!