チェンソーマン映画見てきました👀
まじ良かったです……😋最後辛かったけど🙃では、続きどぞ!
割れたコップを片付け、
「お茶入れますね。」
そう言って、重い体を再び動かす。
「あぁ……お茶の入れ方教えてくれよ。」
独りにさせない。そばに居てやらないとダメだ。
「ぇえ、まぁいいですよ。」
「普通に淹れるだけですよ? 」
「(ギルベルト君の家では違うのでしょうか?)」
「へぇー、こういう感じで入れるのかぁ。勉強になるぜぇー、」
そんな会話を続けた。
客間にもどった。
2人はずずっと緑茶を飲んだ。
「俺様が淹れた、茶はうめぇぜ!」
「ふふっ、そうですね!」
「ぁあの、さっきはありがとうございます…」
キクは照れくさそうにした。
「これくらい、平気だぜぇー!」
「なんだって、俺は師匠だからな!」
「えへへっ、頼りになる師匠です!」
一瞬びっくりした。自ら”師匠”というのは。てか、守りたい笑顔。
虫の音と、風鈴の音。
キクは一人で悩んでる。
今、自分と向き合っている。現実を見ようとしている。
でも、それを良くない方向に考えを持って行ってしまう。
それがキクの悪い癖だ。また、引きこもってしまう。それだけは、避けねぇと。
でもこれはキクの為なのか?と思う。
ボソッと、思っていないことを言った。
「俺達は、人になれねぇのか…?」
もちろんキクもびっくりしていた、そして俺も
少し間があった。キクは閉まってした口を開いた。
「えぇ、死ぬことはできませんが、消えることは可能です…」
正論。正論か、?と思う。いやおかしいんだ。死ぬことができないのも、消えることはできるのも、
痛みを感じるだけで、死ぬことはできない。感情を持ってしまった愚かな者だ。
「そぉだな…」
「本当はありがとうございました!」
「あぁ!じゃあな!」
静かになってしまった家。この時が1番嫌いです。独りになってしまった感じがして。
何もかも空っぽ。
「はぁ、お風呂入りましょうか。」
「俺も師匠失格だな。師匠語れねぇ、」
また、汽車乗って、馬車に乗り…何度も往復しているのに、慣れない。
「慣れねぇぜええええ」
やっと帰ってきた。体、瞼クソ重い。
ベットにダイブしようとした時、親父から呼ばれた。
「おぉーい!」
「ん?親父?今行くぜぇー!」
タイミング悪く呼ばれてしまった。
「お疲れ様。今日も疲れたでしょ。」
「あぁ、めっちゃ酔うぜ! 」
「そうか。最近忙しいから、もう行かなくていいぞ。」
行かなくてもいい。それがいい。でも、キクを独りにできない。
あいつは一人では生きていけない。俺が守らねぇと、、
キクのためにならなくなってしまう。
「あぁ…」
黙り込んでしまった。それを気づいたのか、親父は口を開いた。
「毎日じゃなく、たまに、会うことをすればいいんじゃないかな…とは思うが、どうだ?」
毎日がいいんだ、毎日が。会わないよりましだが
「わかったぜ…」
「もう寝なさい。疲れただろう。」
「Gute Nacht…」
もう、日本語を勉強しなくていいんだ、もう酔わなくていいんだ、と思うだけではない。
もうキクと喋れないんだ。
「あぁ俺様死んでしまうぜぇ、」
目を閉じた。
明日もギルベルト君が来る。
「あの人が来ると安心しますよねぇ、」
お風呂から出た菊
「動物とか飼いたいですねぇ、明日ギルベルト君に言いましょうか!」
と、ワクワクしながら、夢の中へ入った。
「ごめん。キクもうお前に会えない。」
そうな、言葉を聞いた菊はどうすることも出来なかった。
あちらの家の事情だろう。仕方がない。でも寂しい。悲しい。
安心するのに。やっと心を開けれる人が増えたのに。自分の思いを伝えれるのは、数少ない友達。
何も言えなかった。
「じゃあな。また会おうぜ!」
彼は笑顔で去った。
えぇ、また…会えたら…
「……変な夢を見ましたねぇ、まぁ、夢ですし…ね……?」
目を閉じて開けたら、朝になっていた。いや、そんな感じ、寝れなかったのかもしれない。
「お、お茶入れませんと…」
「……ふぁぁ、」
よく寝れた。夢も見ずに。深い眠りだったのだろう。
「今日はキクに言わなきゃな。」
部屋を飛び出し、親父に告げた。
「最後!行ってくるぜェー!」
「あぁ、行ってらっしゃい」
その日は何も感じなかった。酔う事もなかった。ただ、キクの事を考えていただけ。
何も感じることがなかったためか、早くキクの家に着いた。
深呼吸して、ドアを開けた。
ガラガラッ
お茶用意していた菊は少し焦っていた。夢の出来事が本当になるかもしれないから。
「はぁ、夢だけでもしんどいんですから、」
いつもの時間にドアの開く音。
「あっ、ギルベルト君来ました!」
駆け足で玄関へ走っていった。
「ギルベルト君いらっしゃい!」
「やけに元気だな?なんかあったのか?」
「会うのを楽しみにしておりました!」
「そ、そうか?」
キクから来たのは初めて…では無いが嬉しそうに来るのは初めてだ。
なんで来ちゃうんだよ。今から別れの挨拶しようと思ったのに。別れたくない。
「とりま、お邪魔するぜ。」
「どうぞっ!」
「お茶用意出来ていますよ!」
「ぁ、あぁ飲む。」
息を飲む。
「あ、あのなキク…」
もしかしてですよね…?まさか、ねぇ。
「師匠はな、忙しいから会えねぇ日が多くなる。……この意味わかるよな…?」
あぁ、正夢ですか…これが夢なら……まだ、許せますのに、
キクの表情が変わった。笑顔だったものが今は泣きそうな顔に。
あーあ、見たくない。悲しむ顔。こっちだって辛いなのに。
「そ、んなの、嫌ですッ!いや、嫌ですッ 」
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。とっても嫌。でも、仕方ない事、なのになのに……
キクが本気で嫌がってる。俺だってそうだ。
俺だって寂しんだ。
感情を持っているのは罪だ。
人ではないのに、感情を持っているのはダメです。
なぜ感情を持ってしまったのでしょうか…?
せめてせめて、
【人が良かった。】
「じゃあ、じゃあな…これだけ言いに来ただけだ。ごめんな、また会えるからな!」
「ぇえ、また、会いましょうね!」
2人は笑顔を作った。
おわでぃ。次はほんっっっとに史実です。気をつけてください。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!