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第1章「最初の狩り」
第1話
「普通の高校生」
朝の通学路。
高校二年生 黒崎レイ は
いつものように学校へ向かっていた。
「……眠い」
黒髪の少年。
どこにでもいそうな普通の高校生。
だが、その瞳だけは
妙に冷たかった。
クラスメイトが話している。
「昨日ニュース見た?」
「また能力者が暴れたんだって」
「マジで怖いよな」
レイは何も言わない。
ニュース画面では
炎を出す男が映っていた。
建物が燃えている。
レイは小さくつぶやく。
「……またか」
放課後。
レイは一人で帰っていた。
すると。
路地裏から声が聞こえる。
「や、やめてくれ!」
レイは立ち止まる。
そこには。
腕が巨大化した男が
サラリーマンを殴ろうとしていた。
「金出せよ!」
サラリーマンは震えている。
「ひ、ひぃ……!」
男は笑う。
「俺は能力者だぞ!」
「警察なんて怖くねぇ!」
その瞬間。
後ろから声がした。
「その人、離して」
男が振り向く。
そこには
レイが立っていた。
「は?」
男は笑う。
「なんだガキ」
「死にたいのか?」
レイは静かに言う。
「その力」
「ちょっと借りるよ」
男は怒る。
「ふざけんな!!」
巨大な腕で殴りかかる。
しかし。
レイは動かない。
次の瞬間。
レイの手が
男の腕に触れた。
その瞬間――
黒い光が走る。
男の能力が
吸い込まれていく。
「なっ……!?」
男の腕が元に戻る。
「俺の能力が……!」
レイの手の甲に
黒い紋章が浮かぶ。
「いただき」
レイはつぶやく。
「これで 12個目」
男は恐怖の顔になる。
「お前……何者だ……」
レイは振り返る。
冷たい瞳で言った。
「ただの高校生」
そして。
小さく笑った。
「異能狩りだけどね。」