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次の日の朝、夜空は少し早く起きた。
「早すぎたかな?」そう思いながらも支度をし、ある物を用意して待ち合わせ場所に向かった。
待ち合わせ場所に着くと、時計の針は9時30分を指していた。
「待ち合わせ時間ちょうどね」
ポツリと言葉を漏らた。
「そうだな。」
その声に答えるように誰かが言った。いや違う。この声は
「梓!待たせた?」
そう、梓だったのだ。彼は笑顔で言う。
「いやちょうど今来たところだよ。それじゃ、水族館行くか!」
2人は仲良く手を繋いで水族館に向かった。
水族館は思いの外人が少なく、移動しやすかった。そして様々なコーナーを見た後、お土産を買いに来た。
「これ可愛くない!?」
アザラシのキーホルダーを見て夜空ははしゃぐ。
「そうだな(笑)買っていくか。」
「梓も買うでしょ?色違いのキーホルダー!」
梓は笑顔で2つのキーホルダーを手に取り会計に向かった。
水族館を出ると、日は沈みかけていた。
「時間が過ぎるのは早いね」
「そうだな。 歩いて帰るか」
2人は、水族館で見たものを話しながら歩いていった。
帰り道の途中、信号待ちをしていた。
「交通量多いね」
「まぁ、夕方だからな〜」
そんなことを話していると、あっという間に信号は青に変わった。
「お!変わったか、行くぞ〜」
梓の声とともに歩き出す。
歩き出すと共に叫び声が聞こえた。
「キャー!あの車こっちに来るわ!」
え?と思い夜空は周りを見た。車が突っ込んでくる。そう思い混乱していると、背中を押された。歩道に戻されたのだ。
「避けろ!夜空!!」
聞こえたと思った瞬間「ドーン!」と鈍いような音が聞こえた。
「………え?梓?」