前回同様
mtp、軽く死ネタ注意⚠️
今回長め
「結局のところ俺はさ、誰かに愛された事なんかなかったんだよな。」
…若井の事は僕が愛してるよ、
なんて言えなかった。若井は僕のことを好きだろう、
友達として。
僕と若井の持っている好きは違うんだ。
だから…伝えられなかった。
そもそも、僕が君を好きだと言うには君を知らなすぎるから。…これは恋なのかな。
…いや。この感情はきっと、恋っていう流行りのもんじゃないから。
「僕もだよ。誰かに本当に愛されたことなんて…なかった。」
「…そっか(笑)嫌な共通点だね。」
そんな信頼というにはあまりにも細すぎる共通点で、僕らは簡単に信じ合っていたんだ。
僕からついていくって言ったくせに不安だった。あんな「2人で死のうよ」とか大層な事を言ったくせに、僕の体は震えていた。
でも、君の手を握った時には微かな震えも既になくなっていて、、誰にも縛られる事なんかなく2人で線路の上を歩いた。
「寝るとこないからって…河川敷で寝なきゃダメ…?俺やだよ?」
「ホテルとか中学生2人で入れる訳ないじゃん。お金もないし。僕も嫌だけど、しょうがない…」
「えぇ…マジか」
「ここ何処だよ…」
「うわぉ、隣町の隣町だわ。俺らよく歩いてここまで来れたな…」
「…僕らが家出して、3日だけどここから何処に向かっていくの?」
「そりゃもちろん、俺らの行けるとこまで!」
「…流石に中学生2人のお小遣いだけじゃ、2日くらいしか持たないな、、俺お腹減ってきた〜」
ただでさえお小遣いなんてあまり貰ってなかったから。このままじゃ、自殺どころじゃないじゃん…餓死するって、
「…若井。」
「ん?」
「盗み…しちゃおう。」
「僕が言い出したから僕が盗んでくるって」
と言ったが、結局若井が頑なに自分がすると言い酔ったおじさんからお金を盗んできた。
若井の手を汚したくなかったのに…
「おぉ。あのおじさん追っかけてきてんぞ笑」
「若井!笑い事じゃないからな?!」
金を盗んで、2人で逃げた。
何処までも行ける気がしたんだ。
今更怖いものなんて、僕らにはなかったんだ。
「はぁ、はぁ…」
額の汗も、
「ぁ、元貴…眼鏡何処にやったの?」
「あ〜、走ってる時に落とした…かも」
「え?!取りに戻る?」
「…いや、いいよ」
落ちた眼鏡も、
「今となっちゃどうでもいいや。」
今はただ、
「これは、あぶれ者の小さな逃避行の旅だ。」
5日目、今日は小さい森の近くで野宿だった。
「疲れた…」
5日間、十分な休息も取れてない。そりゃ疲れるよなぁ。
案の定若井はすぐに眠ってしまった。
可愛い寝顔だなぁ。もう、若井の寝顔も見れなくなるのか…
僕のせいで。
若井は、クラスでも人気者でよくモテていた。優しくて、かっこよくて、でも可愛かった。
〇〇の事も、盗みのこともそうだけど…
お願いだから、どうか若井にはそのままでいてほしかった。
何回だって、そう願った。
「バイバイ…なんて…」
したくないよ。
お願い、どうか若井に愛されなくとも。
何回だって…何回だって…
「…何考えてんだろ、ぼく…」
「…いつか、漫画で見た誰にも好かれるあの主人公ならさ、、」
「汚くなった、穢れた僕達のことも救ってくれるのかなぁ…」
若井は寝てるから、独り言だ。こう願う感情が、僕の弱さなんだよな。
返事はない、はずだった
「そんな夢なら捨てたよ。」
「…だって、現実を見ろよ。いままで、シアワセの4文字なんてなかった。」
「今迄の人生で思い知ったんだよ…」
「自分は何も悪くねぇ、と誰もがきっと思ってるっ…!」
「そう…だね」
わかいは…ぼくといても、シアワセじゃ…なかったの、か…
“君の放つ言の葉はとても醜く私を引き裂くけど”
“尊く私を抱きしめるの”
今回はここまでです。ごめんなさい…長かったですね汗
文章が結構ぐちゃぐちゃになってる気がする…
頑張って描き進めます✍️
【追記】
大森さんと、若井さんのセリフの割り振りつけた方がいいんですかね?
一応、僕(大森さん)で俺(若井さん)になってます。
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コメント
4件
L . P . … ですよね !?!? かみすぎるっ !!!