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「綺麗になりたい」
誰もが一度は思ったことのあるだろう
でも綺麗になって何になる
人気者?ファンクラブ?好意?
もしかしたらアイドルデビュー?
そんなのある訳ないじゃん
現実逃避もその辺にしといた方が良い
私、川瀬 紗枝(かわせ さえ)はそんなことばかり考えながら生きている
~カフェにて~
紗枝『ここのパンケーキ、本当に美味しい..』
莉寿「でしょでしょ!」
私は今、冴木莉寿(さえき りず)とカフェに来ている
莉寿は顔が整っており、そこらのアイドルよりもずっと可愛い
莉寿「….紗枝、化粧してる?」
紗枝『え?』
紗枝『し…してないよ…なんで?』
莉寿「だってすっごい綺麗なんだもん」
紗枝『えぇ?..寝言は寝て言お?』
莉寿「いやいや!寝言じゃない!冗談でもない!」
莉寿「ぱっちりした目!長いまつ毛!綺麗な鼻筋!細い足!」
莉寿「体も顔も!そして心も!」
紗枝『….莉寿、心は流石にないよ..それに私、お化粧やったことないし..』
莉寿「私の従兄弟のお母さんさ!メイクアップアーティストなんだ!」
紗枝『メ…メイクアップアーティスト?』
莉寿「そう!メイクめちゃくちゃ上手いのさ!」
莉寿「紗枝はメイクしなくても可愛いけど!
メイクしたら10倍..いや100倍可愛くなるから!」
紗枝『….分かった、行こっか』
莉寿「!うん!いこいこ!」
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紗枝『..へぇー此処か…』
莉寿「結構近いでしょ!」
紗枝『…緊張してきた..』
莉寿「なんでされる方が緊張してんの!」
莉寿は私の背中を叩いた
紗枝『アハハ…』
莉寿「行こ!」
美波「この子が紗枝ちゃん?」
莉寿「はい!」
紗枝『よ..よろしくお願いします…』
美波「そんな緊張しないで、ゆっくりして行ってね〜」
莉寿の従兄弟のお母さんの千津 美波(ちづ みなみ)さん
美波「それじゃ!メイクするよー」
────────(メイクシーン疲れたんでとばします)────────
紗枝『….ど…どぅ?』
莉寿「ぇ….か.」
莉寿「かっわい〜!!」
莉寿「え?何何?!まじ可愛いよー!」
莉寿「やっぱ来て良かったね!」
紗枝『あ…うん…』
紗枝『綺麗になりたいって思う人って..大体整形してるのかと思ってました』
美波「まぁする人もいるけどさ、お金あんまかけないで可愛くなれる」
美波「整形よりマシじゃん?
其れに、メイクの方が努力すれば報われるだっけ?」
美波「そういうの..好きなんだ…努力家って!すごいから!」
紗枝『….私も頑張ります!』
美波「はい!」
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