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恒星から炎の柱が吹きあがった。プロミネンスだ。恒星風が巻きあがる。郷田はアクセルペダルを強く踏み込んだ。背筋がシートに押しつけられる。船が傾いた。風に追いつかれる。遅かった。警報ブザーが鳴る。操縦室の扉が開いた。地球の写真がはがれて宙を舞う。クラッチを踏んでギアをニュートラルに入れた。身体が前のめりになるのを、シートベルトが必死に抑えている。こうなると、無理に予定軌道を追うよりも風に飲まれた方が安全だ。ペダルから足をはずす。

予定線からどんどんはずれていく船の軌跡が、地図のスクリーンに映し出された。

 

宇宙の果ての向こう側

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