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飼育員中也×展示品妖狐太宰♀。
ちょっと複雑な世界なので説明置いておきます⤵︎
文スト中太♀
飼育員中也×妖狐太宰♀
・太宰先天的女狐
・太宰は展示品。中也はそれの世話係。
・妖狐と言っても、体の作りは人間と同じ。頭に狐耳、臀部に9本の尻尾がついてるだけ。
・体の関係を持ってる。 (中也の方から一方的に)
・太宰は展示品のため、知能を強制的に抑圧している。言語は喋れない。狐みたいな声を出す。
・太宰は中也が自分にする行為がなんなのかはわかっていない。ただ、気持ちいから受け入れている。自分が今どんな状況にあるのか、全くわからない。
・妖狐は特殊な手術で繁殖を止められている。妖狐は力が強すぎるため、一生に一度しかはらんで子供を産めない。一度産んだら、子宮を奪われる。太宰はすでに一度、妖狐を孕んでいるので子宮がない。
・ので、中也は遠慮なく太宰に中出ししてる。
・飼育委員が展示品に手を出すことは、いわゆる現実世界でいう「異種姦」に当たるのでまあまあ知られたらやばい。
・閉園して、人がいなくなった頃に中也は太宰を性処理として抱いている。
鉄格子の隙間から差し込む月光が、冷え切った石畳の上に縞模様を描き出している。
閉園の合図である喧噪が遠ざかり、重厚な鉄扉が閉まる音が地下飼育舎に響き渡る。ここは世の理から外れた「展示品」が収められる場所。人の知的好奇心を満足させるために集められた、異形の者たちの揺り籠であり檻であった。
中也は軍靴の音を忍ばせながら、最深部にある特種房へと歩を進める。鍵束が触れ合う金属音だけが、静寂を切り裂く。
「……おい、起きてるか」
低い声に反応し、暗がりの隅で丸まっていた柔らかな塊が、微かに身を震わせた。 太宰と呼ばれているその個体は、九本の尾を持つ妖狐の成体である。しかし、その姿は驚くほど人間に近い。艶やかな髪から覗く三角形の耳と、腰から生える豪奢な尾を除けば、透き通るような肌を持つ美しい女の姿をしていた。
太宰は中也の気配を察すると、膝をついたままこちらへ這い寄ってくる。鎖の擦れる音と、喉の奥から漏れる「くぅ、」という甘えた鳴き声。強制的な措置により知能を奪われた彼女の瞳には、一切の理知もなければ、自身の境遇を嘆く悲哀もない。ただ、目の前の男が食事を運び、そして時に「熱」を与えてくれる存在であることを、本能が記憶しているだけだった。
中也は格子を開け、中へ入ると、迷わず彼女の首に手をかけた。白磁のような首筋に指が食い込み、太宰は心地よさげに細い目を細める。
「……お前は、本当に何も分からねえんだな」
自嘲気味な呟きは、誰に届くこともない。 この行為が世間に知れれば、異種交配を禁じる厳格な規定に抵触し、極刑すら免れない。展示品を性的な道具として扱うなど、飼育員の風上にも置けぬ所業。だが、その背徳感が逆に、中也の内の獣を煽り立てる。
太宰の薄い衣を剥ぎ取れば、月明かりの下に剥き出しの肢体が現れる。 彼女の腹部には、かつて行われた残酷な手術の痕が、歪な線となって残っていた。 妖狐という種は、その強大すぎる力を継承させぬため、一生に一度しか子を成せない。一度の出産を経て、その母体は直ちに子宮を摘出される。かつて、どこかの富豪が求めた「最強の子供」を産まされた太宰は、今はもう、ただの欠陥品としてここに捨て置かれている。
子供を産む機能を失った器。 だからこそ、中也は何の遠慮も、躊躇もなく、彼女を蹂躙できる。
「熱い、か。ここが」
中也の指が太宰の腿の間を割ると、彼女は「あ、あん……っ」と高い声を上げ、身をよじった。 知能を抑圧されている彼女にとって、性愛という概念は存在しない。ただ、神経が拾い上げる快感に翻弄され、熱に浮かされるだけの時間。自分がどのような目で見られ、どのような屈辱を受けているのかさえ理解できぬまま、彼女は無垢な瞳で中也を見上げる。
その表情があまりに清らかで、中也は思わず彼女の頬を強く掴んだ。 この女は、自分が過去に何を奪われ、今何をされているのか、一分先のことさえ想像できない。ただ、目の前の刺激に喉を鳴らすだけの、愛玩動物。
中也は己の情動を叩きつけるように、彼女の体を組み敷いた。 太宰はされるがまま、自身の九本の尾を揺らし、中也の腕に絡みつかせる。
結合の瞬間、太宰の口から「きゅう、」と短い悲鳴が漏れた。 しかし、それは苦痛によるものではない。直後に彼女の表情を彩ったのは、花の蕾が綻ぶような、あまりに無防備な微笑であった。中也の肩に爪を立て、己の胸を押し付ける。知能を奪われた彼女にできる唯一の意思表示は、その柔らかな肉体で、相手の熱を奪おうとすることだけだった。
「……っ、ふ、あ……っ」
太宰の声は、もはや言葉を成さない。 ただの呼吸の延長線上に、動物的な鳴き声が混じる。 中也は彼女の腰を掴み、何度も深く、その空洞へと突き入れた。
産むための機能を失った身体は、ただ快楽を反響させるためだけの空疎な洞である。 どれほど注ぎ込もうとも、新しい命が芽吹くことはない。その残酷な事実が、中也に暗い優越感と、抗い難い愛執を抱かせる。
中也は彼女の耳元で、激しい喘ぎと共に愛の言葉を吐いた。 しかし、太宰はその言葉の意味を一文字として理解していない。 ただ、中也の低い声の響きが鼓膜を揺らすのを喜び、首を左右に振りながら、己の尾を激しく打ち振る。
やがて、絶頂が訪れる。 中也は彼女の体内に、熱い奔流を余すことなく解き放った。 太宰は背を大きく反らし、全身を震わせながら、虚空を掴むように指を広げる。 その目に映っているのは、天井の染みか、それとも遥か昔に忘却した、故郷の山々の幻影か。
事後、中也は荒い息を整えながら、力なく横たわる太宰の体を抱き上げた。 太宰は中也の胸に頬を寄せ、満足げに鼻を鳴らしている。 彼女の太腿を伝う白濁した液体が、石畳に小さな水溜りを作る。それを掃除することさえ、飼育員である中也の役目であった。
「……おい。少しは、自分が何をされてんのか考えろよ」
中也が彼女の額を指で弾くと、太宰は不思議そうに小首を傾げた。 その視線には、憎しみも、悲しみも、拒絶もない。 ただ、温かいものを与えてくれた存在に対する、盲目的な信頼だけが宿っている。
中也は、彼女の首に残った自分の指の跡をなぞる。 明日になれば、また観客たちが檻の外から彼女を眺め、珍しい「展示品」として嘲笑し、あるいは畏怖するだろう。彼女はそれに対しても、同じような無垢な微笑みを向けるのかもしれない。
それがたまらなく腹立たしく、そして同時に、自分だけが彼女の「中」を汚したという事実が、中也の歪んだ独占欲を充たしていた。
中也は立ち上がり、衣類を整える。 「じゃあな。また明日だ」
背を向けて檻を出ようとした時、背後から衣擦れの音がした。 振り返れば、太宰が自身の尾を誇らしげに広げ、揺らしている。 それは、彼女なりの親愛の情を示す仕草であった。 知能を奪われ、子宮を奪われ、尊厳を奪われた妖狐が、自分を犯した男に向けて放つ、最上の愛情表現。
中也は舌打ちをして、鍵を閉めた。 重い鉄の扉が閉まる。 暗闇の中、独り残された太宰は、中也の残り香を惜しむように、己の尾の中に顔を埋めて眠りについた。
地下通路を歩く中也の足取りは、どこか覚束ない。 自分が彼女を愛しているのか、それともただの肉の塊として弄んでいるのか、その境界線はとっくに崩壊していた。
一つ確かなのは、明日の夜もまた、彼はこの地下へと降りてくるということ。 何も知らない、何も分からない、ただ無垢に笑うだけの狐を、再び絶望の淵で抱き締めるために。
翌朝、開園のベルが鳴り響く。 飼育員の制服に身を包んだ中也は、無表情で太宰の檻の前に立った。 鉄格子の向こう側で、太宰は朝日を浴びながら、毛繕いをしている。 彼女は中也を見つけると、昨日と同じ、一点の曇りもない笑顔を浮かべた。 その無垢さが、中也の胸を鋭く刺す。
「……おはよう、太宰」
声をかけると、彼女は「きゅう、」と短く鳴いた。 その声に、昨夜の湿った喘ぎを重ねてしまう自分を、中也は心底蔑む。 だが、その軽蔑こそが、彼をこの禁忌へと繋ぎ止める楔であった。
展示品としての彼女を守り、飼育員としての本分を全うする。 その裏側で、誰にも見せない獣を飼い馴らす。 この狂った関係こそが、地下飼育舎という閉ざされた世界における、彼らなりの生存戦略であった。
太宰は何も知らない。 自分の腹の中に、かつて誰の種が宿っていたのかも。 今、自分をじっと見つめる男の瞳の奥に、どれほどの歪んだ熱が潜んでいるのかも。 ただ、今日の飯が美味いか、そして今夜の「熱」がいつ訪れるのか。 彼女の世界は、その二点だけで完結していた。
それがどれほど幸福で、そしてどれほど救いようのない悲劇であるかを、語れる者はここには誰もいなかった。
#太受け
#文豪ストレイドッグス
コメント
2件
作品、ありがとうございます!! このなんとも言えない関係性や残酷な世界観が切なくて素敵でした。