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「幽奏くん、副業で霊媒師やってたよね?」
いきなり本題かよ。
しかも、霊がらみのことが、篠原の口から飛び出す日がこようとは。思ってもいなかった。
僕が『幽霊が見える!』と毎晩、逃げ回って疲弊していた時も、篠原はウソくさいといって相手にすらしなかったくせに。
「なんだ?珍しいな。おまえがそんなこというなんて、雨でも振るんじゃないか?」
「幽霊のことで怒ってるんでしょ?わかってる」
篠原が自覚していたことに、僕はすこし度肝を抜かれて後退りした。
よくいえば『ボーイッシュ』な篠原が、急に女子らしくなると、なんだか、男友達が変貌したのを見ているようで、最強にヘンな気分になる。
なんか、キモい。
「わ、わかってくれたならい、いいんだよ…やめろよな。いきなりそういうの」
「わかった。で、本題なんだけど」
やっぱりこいつは、昔からサバサバしてるっていうか、あんまりネチネチしてない性格だな。と僕は改めて、親友の『相談』に耳を傾けた。