テラーノベル
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暴走メガシンカポケモンと連戦したせいか、かなり体力に限界が来ている
一方アザミはというと、汗ひとつかかずケロッとした顔で屋根の上で周りの様子を見ている
「うん、暴走メガシンカしてたポケモンは居なくなったみたい」
『はぁっ、はあっ…よかっ、た……』
「姉さん、大丈夫?」
『動きすぎたかも……』
そう言って屋根の上に座り込み傍で心配そうに見つめるアチャモとペンドラーを撫でる
「(…姉さん、これくらいじゃ息上がらないはずなのに……)」
私や他の兄弟が嫌がる施設の実験を姉さんは、代わりに全部受けてたから私達より頭ひとつ抜けて身体能力は高いはずだった
それなのに、いつからこんなに体力が落ちきっているのだろう…何がともあれ、後でカラスバに報告しとかないと……
一般人程度の能力に落ちきってる姉を心配しつつ、プリズムタワーを見た時だった
──ギャギャゴコッ!!
︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎
何かの鳴き声のような音が聞こえたかと思うと、プリズムタワーに生えていた花が大きく動き出す
しかしそれと同時にプリズムタワー近くのビルの屋上で緑色の光が生まれる
『あれは…ジガルデとセイカ…?』
少し離れていて見えないが、きっとそうだろう
本当にセイカは凄い
自分達より年下だと言うのに、こんな意味の分からない生物にも真正面から立ち向かって
それでいて、いつも眩しい笑顔で笑っている
『…頑張れ、セイカ』
「ジガルデも頑張れよー!!」
〖アチャチャーッ!!〗
〖ギャピピッ!〗
そしてしばらくして、ジガルデが高く飛び上がったかと思えば、プリズムタワーに生えている生物めがけ最後の攻撃を仕掛ける
謎の花は、苦しそうな声を上げた力なく萎れていく
『あ!見て見て!!アザミ!!』
「痛い痛いっ!見てるってば…」
『セイカ達やってのけたみた───』
「──シオン!!」
興奮気味にアザミの肩を叩き、プリズムタワーを指さし見つめていると横から名前を呼ばれる
『あっ、カラスバさ───』
「お前大人しくしとけ言うたやろが!!」
『ひっ…!?』
此方へ来るなり、筋を立ててものすごい形相でキレるカラスバについ後ずさりする
後ろにはジプソが「やれやれ…」というようにあたまを抱えている
そしてちゃっかりジプソの後ろに避難しているアザミ
「お前はほんま、いっっつも大人しくしやへんな!!少しは言う事聞きや!!」
『まぁまぁ、無事だし?ほらっ、許して?』
カラスバの頬にキスすると、ピタッと一瞬止まる
しかしすぐにまた筋を立て、シオンの頭を叩き怒り出す
「そんなんで許すわけないやろ阿呆!!」
『いったーい!!』
「…姉さんも馬鹿だね……」
「ですが、カラスバ様も元気そうで何よりです」
後ろで見ていたジプソとアザミが話していると、「ん、一通り片付いたみたいやな」と呟きカラスバがスマホロトムを出す
どうやらMZ団と繋がっているらしく、その他にもユカリやカナリィにシロー等、上位ランカー達が集まっている
どうやら、上位ランカー達が各地の暴走メガシンカを止めていたらしい
〖ミアレのスーパースター、ユカリとみなさんのお陰ですわね!〗
〖……それでええわ〗
ホログラム越しでも、ユカリさんとカラスバさんの仲はぼちぼちみたいだが…
〖いろいろ片付いたら、クエーサー主催でパーティーだな!〗
『パーティー!美味しいもの食べれるかなぁ…』
「食い意地張りすぎやお前は」
〖パーティーをやる際はシュールリッシュへお集まり下さいまし!〗
〖……遠慮する〗
〖ボクは、みんなが楽しめる感じだったら何でもOKだからヨロシク!〗
可愛らしい女の子2人が話したあと、各々MZ団へ手を振り通話を切る
『(上位ランカー、個性的な人多いのかなぁ…)』
そんな事を思っていると、カラスバに頬をつねられる
「お前は、こっちで説教や」
『いたたたっ!助けてアザミ〜っ!!』
「それは姉さんが悪いよ」
『薄情者〜!』
そう言って、4人でその場を去ろうとした時だった
───ドクッ……ギ、ギィィ…
何か歪な音が聞こえたかと思うと、萎れていた1番上の蕾の形をしたものが空の方へ向き音を立てて開く
よく見ると、白色の綺麗な光を放っている
『綺麗…だけど……』
「絶対あかんやつやんけ…」
そう呟いた瞬間だった、激しい揺れと共に蕾が光を吸収している
『きゃっ…!?』
「シオン!」
慌ててシオンの手を引き、強く抱き寄せ
後ろにいるジプソもアザミを守るように前に立ち、プリズムタワーを見つめている
「まさか…メガフラエッテのはめつのひかり打とうとしよんか!?」
『えっ!?それヤバくない!?』
「…あれが放たれたら、最悪ミアレ自体が崩壊するかもしれんな」
その言葉に目を見開く
流石に今から、逃げるなんて事出来やしない
何か策はないかと、考えているとキーストーンとメガストーンが反応し合う音が聞こえ、そちらをみるとセイカとジガルデが立っている
そして、次の瞬間眩い光にジガルデが包まれたとメガシンカするジガルデ
「ははっ、アイツらは諦めとらんみたいや」
『…!!カラスバさん…!あれ!!』
眩い光に少し目を瞑ったあと、プリズムタワーを見ると蕾から白色の光が空に放たれる
そしてその光はすぐに下へ…ミアレ目掛けまっすぐ落ちてくる
───きっとあれが落ちれば、ミアレ…いやカロス全域が崩壊するだろう
「安心し、シオン。彼奴らやったら、きっと大丈夫や」
『そう…ですね。うん、セイカ達ならきっと…』
シオンを強く抱き締め笑うカラスバ
そんなカラスバに釣られ笑いながら、迫り来る光を見つめる
そんなシオン達の期待に答えるよう、ジガルデが光目掛け、無に帰す光を放つ
───ドガッ!!
大きな音ともに2つの光は当たり、灰色の爆風が巻き起こった後アンジュフラエッテが放った光がまるで大きな花火のようにミアレ各地に散っていく
『わ……綺麗…』
「不謹慎やけど、まぁ…綺麗やな」
そう言って笑うカラスバの横顔が綺麗で見惚れてしまう
『…はぁ、良かった。心中するにはまだ早いって思ってたので』
「阿呆か。これからやのに、そんな事許すわけないやろ」
『えへへ、私もまだ死にたくないですから』
そう言ってカラスバの手を握り笑うシオン
そんなシオンに困ったように笑った後、その手を優しく引き強く抱きしめた
コメント
2件
表現力が素晴らしすぎます!!!私絶対そこのシーン表現できないです!