テラーノベル
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それからの毎日は、まさに嵐のようだった。佐野くんは、仕事に関しては文句のつけようがないほど優秀だった。
彼のガッツと人懐っこさは武器になり、新人とは思えない成績を次々と叩き出す。だが、彼が成果を上げる理由は、いつもただ一つだった。
「部長! 今月の目標、達成しました! ご褒美に、俺の告白を受け入れてください!」
ランチタイム、彼は当然のように俺のデスクの前に立って、満面の笑みを向けてくる。
『達成したのは素晴らしい。でもそれとこれとは話が別だ。却下』
俺は視線を書類に落としたまま、冷たくあしらう。
「じゃあ、今日の夜、ご飯行きましょう!」
『無理。先約がある』
「じゃあ明日!」
『明日も無理。佐野くん、俺は君の上司だ。それ以上でも以下でもない。それに、男同士でどうこうなるつもりは毛頭ないから』
普通なら、男プライドもあるし、ここまで冷たくされれば心が折れるはずだ。しかし、彼は違った。
給湯室でも、エレベーターの前でも、隙さえあれば「好きです」「可愛いですね」と、まっすぐな言葉を投げつけてくる。
ある日の残業中、疲れ果ててデスクでため息をついていた俺に、彼は何も言わずに温かい缶コーヒーを置いていった。遠くのデスクから
「頑張りすぎないでくださいね」
と言いたげに微笑む彼を見て、俺は慌てて視線を逸らした。
(……調子が狂う。どうして男の俺を、そんな目で見るんだ)
彼の辞書には、諦めるという文字が存在しないらしかった。
コメント
1件
おっ、2話も読んだわ。佐野くんの圧がすごいな!「本気?」ってタイトル通り、部長を本気で落とそうとしてるのが伝わってくる。缶コーヒー置いて遠くから微笑むギャップに思わず「おおっ」てなったわ。部長の「調子が狂う」って心境、ちょっと共感しちゃう。無視されてもめげない佐野くん、応援したくなるな🔥 続きが気になる!
823
OTO
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