城から出た俺たちは途方に暮れた。クルルから
共存を頼まれたのに、城を破壊してしまったからだ。
「アンタどうすんの?壊しちゃったんだけど。」
「知らねぇよ。お前が破ったんだろ?」
俺が呆れて言うと
ララが思いついたように言った。
「あ!そうよ!スピラエに頼みましょ!」
「優化してもらえば良いわ。」
「いや、優化してどうするんだ。」
「王様を見つけ出して…討伐するの!」
目をキラキラさせて言うララに
腰を抜かしそうになった。
「討伐ゥ?!」
「そうよ。上を倒せば下は従うでしょう。」
「王様を討伐すれば王様より私が強いって計算よ。」
ララが自慢げな顔で俺に言う。
多分コイツは…馬鹿なのだろう。
「…そんな簡単に行くと思うか?」
「思うわ。私、無敵だもの。」
「…その自信はどこから来るんだよ…」
「ここからよ。」
ララが人差し指で頭を指す。
まぁ、合っているが合っていない。
「鉄砲で撃つのか?
スピラエは変化させることしかできねぇし
俺は拳だけだ。」
俺が聞くと、ララが顎に手を当てて考えた。
「鉄砲…それもいいのだけれど
狙いが定まらないのよ。拳銃とかならマシだけどね。」
「…あ。毒とかないかしら?
毒殺にすれば良いんじゃない?」
毒…良いかもしれないが卑怯な気もする。
だが、毒は安全かつ有効的だ。
「魔薬を使いたいのだけれど…あるかしら?」
ララが首を傾げて言う。
俺は革の鞄を開いて薬を探していた。
すると一つの瓶が手に触れた。
「あ、薬だ。」
それも強力な薬。飲むと体が痙攣して心臓が止まる薬。
液体だから食べ物や飲み物に盛ればバレない。
「問題は何に盛るのか…だな。」
白米か?おかずか?
飲み物に盛るのか…?
悩んでいるとララが答えを出した。
「全てに少しずつ盛りましょう。
確実にしないと薬が勿体ないわ。」
ララはそう言うと、俺の薬を取り上げた。
「私が盛ってきてあげる。
アンタはそこで待ってなさい。」
「いや、城焼けてるから避難してるんじゃねぇか?」
「大丈夫よ。話、聞いたから。」
「…え?」
「今、この時刻にレストランでお茶会があるそうよ。
その時に私が店員のふりをして混ぜる。」
「それで良いわよね?」
「あ…あぁ。」
前言撤回。ララは頭が良いのかもしれない。
レストランへ飛んでいく
ララを見つめながら、そう思うのであった。
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