6月15日。
夢が丘学園・体育祭当日。
朝から小雨が降っているが問題ない。体育祭は毎年、室内競技場を借りて行なわれるのだ。
中・高併せて約1,000人の全校生徒が余裕で入れる競技場は、中央のアリーナをぐるりと取り囲む形で2階に観客席がある。
生徒たちはクラスごとに分かれて観客席につき、到着した者から各々体育着に着替えていくのだが──
「てめえら全員ぶっ殺してやるからなぁッ!」
「うるせえっ!ミツルくんに勝てると思ってんのかゴラァッ!」
まだ開会式も始まっていないのに早速ヒートアップしている3年生たち。まあ冗談とノリで言っているだけで本人たちも楽しんでいるのが分かるから、俺も先生たちも乱闘の心配はしていない。毎年の風物詩のようなものだ。
それに今年は、瑠斗もいる。
「みんな!全種目全力で頑張ろう!絶対優勝し******
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