明那side
ふわっち、どこにいるんだろう
学校の放課後、俺はいじめについての詳しい内容を知るためにふわっちを探していた
教室、屋上、グラウンド
あらゆる場所を探したのにふわっちの姿が見えない
「やっぱ、避けられてんのかなー」
しゃがみ込んでため息をつく
いやだなぁ避けられるのは
そう思っていると近くの空き教室から
何やら声が聞こえた
「〜〜゛!」
「〜♡、〜〜」
…なんだ?
俺がさらに聞く耳を立てようとすると
いきなりピタッとその音が止まった
それと同時にゴツい男が空き教室から満足げな顔で出てくる
空き教室で一体何をしてたんだ?
気になりドアを開けて中を覗く
は?
ふわっち?
そこには
涙でぐしゃぐしゃで虚な目をしたふわっちが横たわっていた
…しかも裸の状態で
まさか
そんなことって
「あ゛ぎ、な゛…?」
ガラガラの声
くしゃくしゃの服
…精液まみれの体
その姿を見ただけで何が行われていたのかなんて一目瞭然だった
「ふわっち、」
どうして、なんでだよ
どうして彼がこんな仕打ちを受けるんだ
なんで…
ふわっちは今にも気を失いそうだった
「!、ふわっち!しっかり!」
あぁ俺がもっと早く来れていたら、
もっとタイミングよく現れることができていたら、
…
こんなことを仕組んだのは
一体
誰だ
許さない
絶対に
三枝宅
ふわっちを休めるため
俺は自分の家へと向かった。
気絶しているふわっちを優しくベッドへ運ぶ
(まだ怒りが収まらない…)
今すぐにでも犯人を捕まえて
痛い目に合わせてやりたい。
しかしふわっちを置いて行くこともできないため
今はただぐっと堪えていた
「…ん」
そうこうしている間に
ふわっちが目を覚ました
「よかった!ふわっ、」
「いやだぁ、ごめ、グズいやぁ」
ふわっち?
「ごめんなさい゛、ごめんなざっ許しでッくだざ、いやぁ‼︎グスッ、ハッーっ」
「お願いしまず、それだげば、ぁ、イヤッ、゛
グ、いやぁぁ」
ふわっちは起きたと同時に立ち上がり
寝起きでうまく動かない足を引きずって
後ろ向きに壁の方へと逃げていく
「やめで!ゃっ、こわぃ、たすけで」
…ふわっち
ふわっちは寝ぼけている様子だった
寝ぼけてパニックを起こしていた
こんなになるまで犯されたのか
こんなに怯えるほど怖いことをされて
無理やり入れられて、犯されて
それを何回も、何回も…
俺は立ち上がりふわっちの方へと向かう
「いや!こないでぇ、くだざっ、やめでッ」
「ハッ、ヒューっ、くっはーッ、ヒューッ」
「ふわっち」
俺はふわっちを思い切り抱きしめた
「?、はっ、ヒュえ、ぁる?」
「落ち着いて、もう大丈夫だから」
「ぁ、あ、きな…?」
ふわっちも目が覚めたようでこちらを認識する
「大丈夫、大丈夫」
優しく声を掛け、背中をさする
「ふわっち、一体何をされたの」
「!」
「誰に、なんのためにそんなことされたの」
「…」
「教えてよ…ふわっち、俺、ふわっちの力になりたいんだよ」
ふわっちは言いにくそうな顔をして黙っている
「言いにくいことかもだけど、でも俺は、
俺は知りたいよ、」
「だって…」
だって、俺は
「ふわっちのことが好きだから」
コメント
3件
もう最高すぎてさすがに笑っちゃうよね…ふはふへへへ()
こういう展開辛いけど大好き過ぎて………🤦♀️🤦♀️ 更新ありがとうございます、涙出るほど嬉しい😭
もう、毎回毎回神作品だから楽しみすぎる…。 ふわっち…幸せになれよ