私は、ただただ不安だった。あの人が__黒薔薇が、いつか散って消え去ってしまう気がして。
薔薇は、おそらく女性をイメージするものなんだろうが…その「黒薔薇」は、男性である。
最初に会った時から、他とは何かが違うと感じていた。一匹狼に見えたが、そうではなかった。
自分から、誰かのもとへ向かっていく人だった。
当初は警戒されていたのだろう、話しかけても掴みにくいような彼だったのに、いつしか輝くような笑顔を向けてくれていた。
特殊ではあるが、人脈も広く、大役も買って出ていた彼は、護られるべきだと思った。
そして、そう思ったのは私だけのようだった。「あなたは護られるべきだ」と言ったところ、無言だけが返ってきた。
しかし、「誰も気づいていないだけだ。私は本気だ」と言うと、「俺は”護る側”だと思うんだけどなあ」と、苦笑された。
確かに、男が男を護るのも、珍しいことだろうが…支えていこうと、その時決意した。
あれからもう何年も経っているだなんて、未だに信じられない。
就職希望先が見事に被ってしまったこともあり、私は今も彼を護り続けている。
今日も、近くに聞こえるバイクの走行音を気にもせず、少々車道にはみ出して歩いている彼を、歩道に引き戻す。
「おっと、」
「もっと気をつけて歩いたらどうなんです?」
「ははっ、いつもありがとな」
A:え、何これ…!めっちゃ好きなタイプの小説なんだけど!✨てっきり、おとぎ話とかだと思ってたのに…
B:おーい、どしたの?さっきから独り言めっちゃ多いって((
A:あ、聞いて聞いて!…いや、これ読んで!(ズイッ)
B:え?…「話題となったショートショート」?いいけど、これ全部ってこと?
A:あ、違うの。この本ね、色んな人が書いたショートショート小説が読めるんだけどね…
B:へー…ちょ、気になる。見せて見せて((
「話題となったショートショート」(1)”黒薔薇と騎士”……作🐥🌌💫🧊🌟🍥
※もちろんフィクションです。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!