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#幽霊
凛道桜嵐 新
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#日常
がくじゅつてき・あかげ
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わーい
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コメント
1件
あー、これめっちゃいいな。千歳さんが牡蠣鍋食べられなくてがっかりしたのに、揚げ出しと石狩鍋でしっかりリカバリーして「差し引き得した」って言えるの、人生の達人感ある。食レポも具体的で、特に「噛み潰すと牡蠣の中身の海の味が来る」って表現に涎出たわ。和泉さんとの距離感も絶妙で、ほっこりした番外編だった。がくじゅつてき・あかげさん、お疲れ様です!
目的の居酒屋まで和泉と行って、和泉は会社が取った個室に、ワシはカウンター席に。カウンター席に落ち着いてから、ワシは早速店員さんに聞いた。
『すみません、牡蠣鍋って一人でも注文できますか?』
店員さんは突き出しを手に困った顔をした。
「あら、申し訳ありません、牡蠣鍋は今日は切らしているんですよ……」
『ええー、そうですかあ』
がっかり。楽しみにしてたのに。
「あ、でも牡蠣の揚げ出しならまだお出しできると思いますので、いかがですか?」
『じゃあそれください』
揚げだし豆腐の牡蠣版? それはそれでおいしそうかも。
「それと、お鍋は石狩鍋ならお出しできます。お一人だと多いかもしれませんが」
『食べれます! 鮭が入ってるやつですよね』
「鮭の味噌鍋ですね。では、お持ちいたします」
『あと、この純米辛口もください』
「はい、すぐお持ちいたします」
突き出しはクジラの梅水晶ってやつだった。うまかったけど、鶏軟骨の梅水晶とはあんまり違いは感じなかった。珍味の類かな。それで、牡蠣の揚げ出しが来たんだけど、これが目が覚めるくらいうまかった。
牡蠣ってうまいけど油っ気がない。それを揚げていい感じに油を乗せてる。揚げ衣がつゆをよく吸って、牡蠣に味を吸わせていて、噛み潰すと牡蠣の中身の海の味が来て……。今日、これ食っただけで元が取れたなあ。
日本酒を流し込んで余韻に浸る。石狩鍋もすぐに来た。とにかく鮭に脂が乗りまくってて、鮭とバターの脂をまとった味噌味のキャベツもご馳走だった。
シメにわさび巻きをつまむ。食べ終わった頃に、和泉が個室から出てきたので、ワシもこれでお暇することにした。会計して、店から少し離れた所で和泉と落ち合う。
「牡蠣鍋食べれた?」
『品切れだった。でも牡蠣の揚げ出しが超うまかった!』
「そっか、よかったね」
『代わりに石狩鍋食ったんだけどさ、それもすごくうまくて。クジラの梅水晶なんてのも食っちゃった』
「へー、そんなのまであるんだ」
予想外で牡蠣鍋食べられなかったけど、予想外にうまいもの食べれたから差し引きで得したな。
予想外、がっかりもあるけど、嬉しいことも多いし、やっぱり予想外はあっていいもんだよ。