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コメント
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うわ、すんご、、、 愛のがっ_う。みたいなやつが、ここでも読めるって最高だね (?
「侑李」
「ん?」
「今日は、この子、お試しで使わせて?」
「ぼ、僕ですか!?」
第一人称、僕か。可愛いな。…侑李、だから視線が冷たいっての。
今日くらいいいでしょうよ、いっつもそうだし
「指名制なので変えることはできませんが…」
「誰のおかげで侑李がナンバーワンになってると思ってんの」
とりあえず圧をかける。
前言っていたはずだ、姫を喜ばせるのがホストの仕事だと。でも指名制で変えることはできないとなると、私にとっては幸せじゃない。
それならホスト失格だと思うのだが。
…違うか?
「ま、まあ、今回だけお試しで、ですよ、?」
「ん、ありがと」
まあ、一件落着!…なのかこれは。
𓍯𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓍯
「ねーね、水色くん」
「は、はい、?」
「名前教えて?」
名刺は…作ってあるであろう。名刺を持っていないホストなんか見たことがない。
いろんな卓でそんな作業を見る。
「恵亮といいますっ!」
めぐるねぇ…、笑
「いい名前」
名前だけ見ると小学生に見えるのはどうしてだ?デザインか。デザインが子供っぽすぎるんだ。
よくこのデザインでOK出したな店長も。
「…で、何頼みます、?」
「シャンパンにしよっかなぁ。…じゃあこれで」
「うえぇぇぇ!?めちゃ高い奴じゃないっすか…ありがとうございます、」
「呑みたいもの呑めばいーの笑」
「ですね」
何時の間にか5万円が安いと思ってしまうほど金銭感覚が壊れてしまったのはここだけの話。
侑李は…予想通りなんだか物足りなさそうな表情。
よく作り笑いできるなと思う。作り笑いなんて、したことない。する理由がない。
「私ね、水色が似合う人が恋愛対象なの」
「…!?」
…口が滑った。いうつもりなどなかったのになぜ言ってしまったのだろう。
答えはわかってる。恵亮は水色が似合ってるから。
「じゃあ、僕って恋愛対象に…」
「はいるよもちろん」
「じゃあもっと惚れさせますっ!」
なんだこの純粋の塊は。いや、純粋のレベルはとっくに超えているか。
「で、喜び過ぎて死なないようにね?」
「死んだことないんで死にませんよ」
「何そのドラマに出て来そうなセリフ」
「昨日のドラマのセリフ真似しました」
なんだ。自分で考えたんじゃないのか。このセリフをめちゃめちゃブスな男が言ったらグラスに入ってるシャンパンかワインかどっちでもいいが、ぶっかける。絶対。
「恵亮ってかわいいよね」
「…そ、そうですか、?」
「うん」
「じゃあ、もっとかわいくしてください。僕のこと」