【8日目】
sh視点
部屋にただ2人、お互い何も口を開くことなく見つめあった。
短いようで長く感じた時間も終わりを迎えようとしている。
少し照れくさくもなって彼の目線から外し時計を見る。
ちょうど3本の針が全て重なっていた。
br『こっち向いて』
無意識にその言葉に反応して視線を向けると、後頭部に手を添えられ静かに唇を重ねられる。
いつもは拒む舌の侵入も、今日は身体が求めてしまって拒めない。
心做しかいつもより深い気がして快楽に溺れそうになる。
sh「ッ、ながぃ…っ、」
br『ごめん、つい』
br『とりあえず外すよ?』
優しく押し倒されてスウェットを下ろされる。
天井を見上げたまま金属音を聞いて、やっと解放されるんだなんて馬鹿みたいなことを考えた。
俺はいつの間にこんな思考を抱えるようになってしまったのか。
br『ねぇ、ぼーっとしてんの?』
sh「え、あ、いや」
するすると服の中に手を潜り込ませ好き勝手に撫であげる。
擽ったさと焦れったさが混ざり合い無意識に声が漏れた。
br『え、かわいいね』
br『反抗できる状況なのに、今日はしないんだ』
sh「ッ、~…っ、ぅッ…~~ッっ」
わざわざ言葉にするな恥ずかしい。
片手は腹や背中を撫でたまま、空いた片手でモノを握ってきた。
sh「ぁうッ、っまッて…ゃば、ぃ♡」
br『めっちゃ久しぶりだもん、気持ちいいでしょ』
br『もうがっちがち』
上半身を撫で回していた手はいつの間にか背中に回されていて、がっしりと掴んで俺の身体を離さない。
身体を捩っても逃げられない状況にさえ興奮したのか自分の下半身が更に反応したのがわかった。
sh「ぁ、ッや、やだっッ…っひッぅ♡」
br『ほら、いっぱい我慢した分、気持ちよくなっちゃお?』
sh「ッぃ、いく、っ…ぁッ、いく♡」
勢いよく白濁を吐き出して脱力感に身を任せる。
しばらくぶりの快感は刺激が強すぎた。
一度の絶頂でも頭がぴりぴりと痺れていて全身に力が入らない。
br『はやいね、そんなに気持ちよかった?』
sh「っ…、かぃ…ッ」
br『え?』
sh「もう、いっかぃ…、してっッ」
br『そりゃもちろん』
さっきまでの扱くような動きとは少し違う、切っ先をグリグリと刺激してくる動きに、甘ったるい声が抑えられない。
緩急を付けた扱い方になれば呼応するように声が漏れる。
目の前でニヤける彼の思い通りになっている感じがして悔しくも恥ずかしくもあった。
sh「ふッ、ぁ~っ、…ぅッ、♡」
br『はやくイきたい?』
br『気持ちよくなっちゃいたい?』
sh「…はゃ、っ…く、ッ…~♡」
br『ちゃんと言ってくれないとわかんない』
sh「ぃ、…いきた、ぃ…ッから、っ 」
br『イきたい?いいよ』
扱く速さが一気に上がり、卑猥な音を立てながら先の方に熱が集まっていく。
sh「ッぁ、っや”ぁ…ッぁ”っ、あ♡ 」
br『すっごいぬるぬるだよ、音聞こえる ?』
sh「ぃう”ッな、っ…ふッ、っぅ”♡」
sh「ッんぁ”ッ、ぃく、っ…~~~~ッ♡」
さすがに2回は体力がもたない。
さっきとは比べ物にならないほどの倦怠感に襲われて眠ってしまいそうになる。
だがそんなことが許されるはずもなく、達した直後だと言うのに後孔に指を沈めてきた。
sh「ちょ、っとッ…まてッ、♡」
br『んー?』
案の定聞く耳を持つことなく長く細い指を奥へ奥へとねじ込まれる。
俺の感じるところを完璧に把握している彼に適うはずがない。
そこを中心に抉られては視界が弾けた。
sh「ぁ”うッ”、あ”ッぁ、っ…んッ、♡」
sh「ゃ”ッら”、やだッ”~っ、ぁ”あ♡」
br『いやなの?』
sh「も”ッ、ぃく”ッっい”くから”ッ♡」
達した間隔から抜けきっていないせいですぐに波が押し寄せてくる。
吐き出された快楽は勢いを失っていて随分と透明感が増していた。
働かない頭をなんとか動かそうとするが、射精後特有の幸福感と倦怠感に襲われてはできるはずも無かった。
ふわふわとした意識の中で目の前の彼がどこか色っぽく見えて、好きだなぁなんて馬鹿みたいなことを頭に浮かべる。
すると彼は、筋肉が機能していない俺の身体をうつ伏せにひっくり返した。
視界にうつるのはヘッドボードのみ。
何が起こっているのかもわからない。
刹那、身体中を激しい快楽が巡る。
sh「ぉ”、”ッ、っッ”~ッぉ”っ、あ”♡」
br『ぁ〜やば…僕もすぐイきそっ、 』
sh「ま”ッ、へっ~“ッ…な”ん、ぇ”♡」
br『なんでって、ここまでやって僕がお預け食らうの?』
後ろから抱きしめられたままピストン運動が始まる。
耳裏に当たる熱い吐息が興奮を掻き立てた。
前立腺をごりごりと抉られ、骨に響くほど奥まで突かれては、色気の欠片も無い声を漏らすことしかできない。
頭も真っ白で視界も点滅していて意味を成していない、そんな状況ではただ与えられ続ける快楽を受けるしかなかった。
sh「ぁ”あ”ッ~っ、ん”ぃ、ッお”~♡」
br『ッ…、めっちゃ締まるッ、』
sh「ゃ”っ、ぃや”ッ、ぅ”~ッ”♡ 」
なんとか抵抗しようと腕を振り回しても、手首を掴まれベットに縫い付けられては逃げられない。
どんな声をあげても彼は止まることを知らず、既にキャパオーバーを迎えている身体に快感を叩き込んでくる。
br「ッイく、っ… 」
sh『ぉ”ッッ“っ、~っ”“~~~ッ”♡』
sh『ッん”ぇッ”っ、な”ッっ~♡』
br「もう1回、」
sh『も”ぉ、ッ、む”りッ”~っ、♡』
sh『ぃ”きた”、く”なッぁ”♡』
br「さっきイきたいって言ってたじゃん」
sh「ごぇ”んな”さッ”~ッ、ゆ”ぅ”ッしぇ”、っッ~♡」
br『なんで謝るの、イきたいんでしょ?』
br『1週間も頑張ったシャークんへのご褒美なんだから、 』
ご褒美だ、なんて言葉の響きだけが良く聞こえた。
視界に入るのは自分の震える指先のみ。
聞こえてくるのはどれも卑猥な音ばかりだった。
sh「ッぉ”っ、あ”ッっぅ”~ッ、ひぁ”♡」
br『きもちーね、久々で』
sh「ぅ”~ッあ”、ん”ぃッっ~っぁ”♡」
sh「ぃ”ッく、っ”~、ぉ”ッ~~~~~♡」
br『はッ、っ~~~、っ♡』
ばちばちと走った快楽が俺の脳を堕としていく。
溶けきった思考回路を巡らせて意識を手放した。
ーend.
◤次回予告◢
最後まで読んで頂きありがとうございました。
お楽しみ頂けたでしょうか。
毎度読んでくださっている皆さん、投稿が不定期で申し訳ないです。
さて、次の中編は『躾』です。
cp募集します。
コメントで集まったcpの中からランダムで選びたいと思います。
ぜひ推しcpをお書きください。
結果は1話が公開された際の表紙にて発表です。
📍cp募〆切
2025.6.1 (日) 23:59
📍次回作公開
未定
コメント
24件
締め切りました

初コメ失礼します! おばけさんの書く小説を影からずっと見ていて、今回もとっても最高でした!! 次の作品が躾…ということなのでリクさせてもらいます!次回作は是非nk×knを見てみたいです!よろしくお願いします!
大変素晴らしい作品でした。 cpになるかは曖昧なところになってしまうのですが、s.m.受けが読みたいです。これからも作品楽しみにしています。