テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
950
1,598
46
山中side
テーブルに座りケーキをつついている。
自分とだいちゃんが隣同士、対面にはやちゃん
なんの変哲もない普通の空間、でもどこか違和感があるとするなら…
だいちゃんが距離を取っていること。
前までは肩が触れ合うくらいの距離が普通で、俺の髪や頬によく触れてくれていたはずが、はやちゃんがいるからか全く触れない。
当たり前のスキンシップがなくなる瞬間に寂しさを覚えて、一人沈む気持ちを抑えて二つ目ケーキに目を向ける。
💙「柔太朗、ここクリームついてる」
🤍「ん?どこぉ?」
思わぬ収穫でクリームがついた部分をあざとくだいちゃんの前に突き出し、取ってと言わんばかりにスキンシップを求めてみたが、だいちゃんはティッシュを差し出し、自らの口で場所を指定している。
思った反応ではない…
ふと気づくのは、はやちゃんの視線。
春の日差しのような微笑みで僕たちを見ているように感じるが、少しの違和感はなんだろうか
言葉に言い表せない何かを感じつつ
俺はケーキとまた向き合う。
だいちゃんは答えを出せずにいる自分を見捨ててしまったのだろうか…
自分が100%悪いが、その答えに辿り着くのが怖くなり心臓が痛めつけられるようだった。
塩﨑side
ケーキを食べる前、なんで自分はこの席を選んでしまったのか…
目の前にはチラチラとこちらを様子見るシベリアンハスキーのような男がいる訳で、普段通り柔太朗に近づいてあげたいが、彼の牽制のような視線がお互いの区間を仕切るセンサーみたく僕らを遠ざけている。
柔太朗からは若干の寂しさを纏うオーラと初めて感じる少しの色気が滲み出ている。
この色気は僕に当てられたものではないなぁ
目の前で柔太朗がケーキを頬張る姿を愛おしく見つめる彼に向けたものだ。
なんでこんなに気づかんのやろ?
この駆け引きからそろそろ降りたい
でも、舜太に言われて引くに引けんくなって、結局この選択肢を選んだのは自分で…
溜息が出そう
今、溜息をついたら柔太朗は動揺し傷つくやろうしな…
ふと柔太朗を見るとあざとくクリームを口の端につけながら、幼稚園児みたいに2個目のケーキをまじまじと見つめている
佐野さんは…
あかんな、あざとさにやられてるわ
しゃーないから取ったげようかな
💙「柔太朗、ここクリームついてる」
🤍「ん?どこぉ?」
口を尖らせて取ってと言わんばかりにおねだりをしてくる。
手を伸ばしかけた時、凍てつくような視線が自分に向かって放たれていることに気づき、すんでのところでティッシュを渡して自分で取るようにと合図する。
あ、落ち込んでもうたな…
柔太朗の少し影のある表情が脳裏に焼き付いて離れなくなってしまった。
コメント
10件
更新ありがとうございます😭 これは3080の小説なのに、しおたろうにやきもきしている自分がいます笑 今回も最高でした😀 続きが楽しみです💓
続きまじでみたいです