テラーノベル
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「芹奈・・・」
怒られると思っていたのに。ねえ、どうして?
芹奈は、笑顔で、ちょっと悲しそうに話しだした。
「私にとって、お姉ちゃんは、世界で一番頼れて、世界で一番大好きな存在だった。だから、事件の後は、ずっと一人で犯人を憎しみ、一人で悲しんで、そんな日々が続いていたの。ママとパパは魔法省で働いていて忙しいし・・・本当に孤独な日々だったわ。でも、今、初めて、一人じゃないって分かった。瑠菜・・・あなたがいるから。」
——今、私には事件の記憶はないけれど、覚悟は決まった。記憶を取り戻したあとがどんなに辛くても、怖くても、芹奈と同じ記憶を背負って生きていこう。私と芹奈は、同じ気持ちでいたい。私の中で、けじめがついた。
芹奈は、少し照れながら、
「あ、ありがとうね、瑠菜!でも調子には乗らないことよ!」
と言った。不器用なんだから。
「うん・・・」
たちを包む空気が、軽くなった気がする。芹奈は、「魔法特急が出ちゃう!急ぐわよ!」と言い放ち、私の手を引きながら走った。
「なんで、トイレなのよ!トイレに何があるって言うの?」
やってきたのは駅の女子トイレだった。意味不明だ。芹奈は、私を無視して、呪文を唱え始めた。
「な、何言ってるの?芹奈・・・?」
「さあ、行くわよ!」
「きゃあぁぁぁぁぁっ!」
二人は、便器の中に吸い込まれていった。次の行先は、魔法学校駅。 #8に続く
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コメント
1件
「瑠菜と芹奈、やっと本音で向き合えたんだね…。芹奈の『一人じゃない』って言葉、すごく重くて温かかったよ。姉妹で同じ記憶を背負う覚悟、かっこよかった。でも最後のトイレ吸い込まれは予想外すぎて笑っちゃった(笑)魔法学校、どんなとこだろう。続きすごく気になる…!」