…..ああ
私、本当にこの人達と一緒に
住まなきゃいけないのかな、
ところで、あと一人って誰なんだろ
この中にいるのかな
ぐるりと見渡すけど、
分かる訳ないか…
テヒョン『なぁ、』
○○『……へっ?』
気付いたら、テヒョンくんが
目の前にいた
テヒョン『昨日は悪かった、』
テヒョン『驚かせたりして、』
○○『いっ、いえ…..』
突然話しかけられたことに驚いて、
敬語になってしまう…
テヒョン『俺達も○○が同室だって
知らなくて….』
○○『あっ、う、うん….ッ』
それよりも気になるのは視線
スアさんのグループから、
痛烈な視線を感じる
なにあの子…..。
そんな目で見られている
テヒョン『まぁ….帰ったら、』
テヒョン『みんなで会議だな』
キーンコーンカーンコーン♪×2
そこへ救いの手を差し伸べるように
チャイムが鳴って、みんなの
意識が流れた
胸を撫で下ろしていると、
みんながゾロゾロと教室を
出て行くから別の不安が生まれる
どこへ行くの、?
どうすればいいのか分からず、
椅子に座ったまま
キョロキョロしていると…
テヒョン『○○…これから講堂で
始業式なんだ』
○○『えっ、そうなの!?』
始業式という言葉に、私は
弾かれるように立ち上がった
だったら私も行かないと、、
廊下に出て、人の波に
沿って歩いていく
場所は分からないけど、みんなに
着いていけば間違いないもんね
でも、、、隣が気になって仕方ない
○○『あ、あの…..』
テヒョン『ん?』
○○『先に行って….大丈夫だよ?』
テヒョンくんが、ピッタリ私の
横を歩いているから
テヒョン『なんで?』
テヒョン『同じとこに行くのに?』
そう言って不思議顔をする彼は、
気づいてないのだろうか
まるで、街中で芸能人に遭遇した
みたいに、周りから羨望の眼差しを
向けられていることを
それとももうこんなの慣れっこで、
空気みたいにすり抜けてる、?
テヒョン『○○は嫌?』
テヒョン『俺と一緒に行くの…』
おまけに、子犬のような目で
見つめられたら
○○『ま、まさか…..!』
断るなんて事を
できる人はいないはず…..。
結局、私は痛い視線を浴びながら、
講堂へ向かった
講堂は、想像通りの….いや、
想像以上の立派なものだった
座席は舞台から扇形に
広がっていて、観劇などのホール
みたいに一段ずつ高くなっている
テヒョン『そんなに珍しい?ㅋ』
クスクス笑うテヒョンくん
○○『う、うん』
その笑顔にドキドキしながら
頷くと、ポンポンと頭の上に
手を乗せられた
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