テラーノベル
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🦍🍆オメガバースパロ。🦍未婚。
オメガバースが分からない方は回れ右。
男性妊娠あり。
続き物です。
完全フィクション。
ご本人たちと無関係です。
ゆっくりお楽しみください。
点滴で栄養を入れて、様子見で1日入院したぼんじゅうるは「ぼんさん、ぼんさん!」と心配そうに荷物を持ち周りをうろちょろと歩く男に何度目かのため息をついた。
「もー、ドズさん、いい加減落ち着いてくれよ」
「無理でしょ!?あー、も、まだかな、タクシー、」
病院を出て直ぐの停留所で迎えのタクシーを待ちながら、ぼんじゅうるは医者との会話を思い出す。
医者の佐々木はそれはそれは喜んでくれて「ぼんじゅうるさんドズルさん!おめでとうございます!」と付き添ったドズルさんへも潤む目で祝福の言葉を投げてくれた。
ドズルさんへ初めてのヒートでこのお医者さんにお世話になった事を話すと「その節は、番が大変お世話になりました」とドズルさんも感謝の言葉を繋いだ。
大きな病院というのもあり様々な分野が備えてあり、Ω専用の産婦人科まである。
ドズルさんが「ここに通院するのがいいと思う」とぼんじゅうるのお腹を撫でながら優しく言ってくれて、俺はそうだねと微笑んだ。
佐々木のパートナーにも帰り際挨拶すると「よかった!本当に!!」と涙を流してくれた。
「ドズさん、そんなにソワソワして、大丈夫なの?」
「え?何ですか?」
「いや、あなたお父さんになるのよ?大丈夫??」
恥ずかしそうにそう言いながらぼんじゅうるはソッと腹部を撫でた。
「っーーー!!あー、もう!本当に、どうしよう、幸せすぎてやばい」
ドズルはぼんじゅうるの隣に腰をかけると強く抱き締めた。
「悪阻とか、色々大変だけど、二人で頑張りましょう!!」
「そーだね、頼りにしてますよパパ?」
ふふふと笑うぼんじゅうるに顔をデレデレに溶かすドズル。
キスをしようと顔を近づけるとタイミングが良いのか悪いのかタクシーが停まった。
「……」
「……」
2人はブハッと吹き出し、「さ、帰りましょ」と帰路についた。
「お疲れ様でーす!」
「……んー、」
おらふくんが出勤すると、頭を抱えて唸るドズルがいた。
ぼんじゅうるの入院は「寝不足と栄養失調で倒れた」という事になっていて、メンバーへも内緒になっている。
そんなぼんじゅうる入院事件から早2ヶ月が過ぎようとしていた。
「まだ、安定期にも入ってないし、もしもの時きついから……まだ黙ってて」
とぼんじゅうるはトイレに蹲りながら話した。
そんな、もしもなんて考えないでよ!とドズルは叫びそうになるが、必死に悪阻に耐えるパートナーに何も言えなかった。
「最近、ドズルさんよく唸ってますけど、どうしたんやろ」
おらふくんが隣に座っているおんりーに、こそっと耳打ちをした。
分からないとおんりーが首を振るとドズルが「はぁ」とため息をこぼした。
我慢できなかったおんりーは「ドズルさんどうしたんですか?」最近よくため息ついてますよ?と声をかけた。
「やー、んー、はぁ、いや、なんて言うか…」
「ぼんさんの事ですか?」
「んーー」
「もしかして病気…ですか?」
おんりーが心配そうに聞いてきて「いやいや違うよ!」と慌てて首を振る。
「今日は、来るんですか?」
おらふくんはいつもぼんじゅうるが座る定位置を指さし話す
ドズルは時計をチラリと見た後「今日もリモート」と首を振った。
最近のぼんじゅうるは仕事内容が変わりフルリモート対応になっている。
早く言いたいのにぼんじゅうるからお許しが中々出ない事にドズルは頭を悩ませていた。
しかし医者からも高齢出産と言うこともあり流産リスクが高い事や母体へのストレス厳禁を口酸っぱく言われた為、何も言えないでいる。
子供がお腹の中で育つにつれて、ホルモンバランスや気持ちも変わってきたのか、いつもの数倍艶めかしくなり、体つきも妖艶に、言葉遣いも雰囲気も惚けるように緩くなったぼんじゅうる。
そんなパートナーにいつもドキマギしながら尻に引かれてしまうドズルは今朝方の会話を思い出す。
「今日は、少し調子がいいから、行けたら行こうかな?」
「いやいや!無理しないで!昨日までずっと吐きっぱなしだったでしょ!?」
タクシー使うし、何かあったらドズルさんが助けてくれるでしょ?と微笑まれ「うっ、でも」と愛しい人を抱き寄せる。
「本当に無理しないで、、」
「お医者さんからは動ける時は適度に動いた方が良いって言われたからさ、だから行けたら行く」
「はぁー、分かりました、でも、集合10分前までに来なかったらリモート対応で会議進めますからね」
わかったありがとうと頬にキスをされて、デレデレに溶けた顔で会社へ向かった。
あの時のぼんさん可愛かったな〜とヘラりと笑っていると「今度はにやにやし始めた…」とおんりーとおらふくんが若干引き気味に心配してきた。
(5分前、ぼんさん、今日も無理かな?)
会社集合の時いつもぼんじゅうるは行けたら行く!と言うが今まで来た試しがない、
悪阻が酷くて吐いては食べ、吐いては食べを繰り返し「お腹すいたのに食べれない〜!!」とおにぎりを両手に持ちながらわんわん泣いてた時もある。「赤ちゃんにご飯あげたいのに、ダメな親でごめん!!」と精神状態がボロボロでいつものぼんじゅうるならありえない事でも声を大にして泣き喚いていた。
俺の赤ちゃんを必死に育ててくれてるその姿に胸が締め付けられて「メロンなら食べれそう」「今、パン食べたいかも」とボソリと言うぼんじゅうるに「必ず持ってくる!!!」とドズルは必死で答え、どんな時間だろうと店へ走った。
愛しい人のわがままが可愛くて愛しくて、喜んで動いていたがそれすらも「迷惑かけてごめん!!」と泣かれてしまい、その日は唇が腫れるほどキスをして「僕がしたくてしてる」「ぼんさん可愛い」「僕の子を育ててくれてるありがとう」と恥ずかしげもなく愛を囁いた。
次第に「…ありがとう」と頬を染めて納得してくれたぼんさん、それすらも最高に可愛くて、、、
上がる口角を我慢すること無く「さ、会議資料配ろうかな」と席を立った瞬間、
「ドズルさん!ぼんさん来たッス!!」
MENが勢いよく部屋へ入ってきた。その顔は真っ赤になっていて焦っていた。
「え!?来たの!?」
「はい!てか、はよ迎え行ってください!あの人本当に番契約してんス!?色気やばいです!!」
ドズルは勢いよく走り出しエントランスへ降りる。
ネコおじがぼんじゅうるの傍に立ち焦ったように「え。あ、その、ぼんさん?本当に今日リモートじゃなくていいの?」と話しかけている。
「だぁー!もう!いいの!たまにはみんなの顔みたい!」
プクと頬を膨らませネコおじを睨むと「ぅぐ」と聞いた事もない声を上げて顔を抑えた。
「ぼんさん!!!」
息を上げてその名を呼ぶと「ドズさーん!ごめん、遅れたー!」とニパッと笑顔を向けられる。
いつも一緒に居るドズルは少し免疫があるものの久しぶりに会うメンバー達はそのぼんじゅうるの纏う色気に「何事!?」と驚きを隠せないでいた。
後ろから付いてくるメンバーは「え?ぼんさんなの?」「なんか変わってない!?」「色っペー」とボソボソ話す。
「みんなお疲れ様〜!いやー!久しぶり!!」
ほらお土産!と出来立てでまだ熱のあるファンダンショコラを可愛らしい袋から取り出す。メンバーで食べるのに丁度いい量とサイズ、おんりーがガバッと掴み「やった!!」とよろこび「いやー!恋しかった!ぼんさんのお菓子〜」とおらふくんも続く。
会議開始の時間はとっくに過ぎているのに社長であるドズルさえ「ぼんさん、大丈夫?キツくない?」とあわあわしてる。
会議室まで手を引き案内し定位置に座らせると「もー、心配し過ぎだよ?」と困ったように笑われた。
「どうしたんスか?」
2人のやり取りに疑問を抱いたMENが首を傾げながら聞いてきて「ぼんさん、俺、も、隠すの無理だ」とドズルはぼんじゅうるを見つめた。
「そうだね〜、うん、みんなに報告があるんだけど」
とにこりと笑いかけ、ぼんじゅうるはお腹を撫でながら話し出す。
隣ではこれまたデレデレに溶けて笑うドズル。
ぼんじゅうるのその手の上に自身の手を重ね同じくゆっくりと撫でている。
メンバーはハッとお互いを見合う。
一番に声を上げたのはネコおじで、
「うそだろ!?!?!?まじかよ!!!」
と席を立ちドズルさんに「おめでとう!!」と力強く抱きついた。その目からは涙がこぼれていた。
「え、ええええ!?!?ほんまなん!?」
「…ぼんさん、まさか、お腹…」
おらふくんとおんりーが潤む目で見てきた。
横でMENが「うわぁ、まじか、え、女の子?男の子?」とワクワクと呟いている。
「ふふふ、そ、妊娠した。もう少しで3ヶ月!お腹にドズさんとの子供がいる」
「性別はまだわかってないけど、、どっちでも可愛いだろうねぇ〜」
ドズルがネコおじの背中をぽんぽんと叩きながら呟く。
「ほん、とに、おめでとう!ドズルさん、ぼんさん良かったな!」
ネコおじは、くっと顔にシワを寄せて男泣きしている。それに吹き出しながらお礼を言って、ぼんじゅうるは今の心身の状態をゆっくり話し「みんなにも迷惑かけるね?ごめんね?」と眉を落とした。
「「「「ぜっっっっぜん!迷惑じゃない!!」」」」
とメンバーは声を揃えて笑顔で答え、ぼんじゅうるはそのお腹に宿る命に「早く会いたい、会ってみんなの話をしたい。」とこの子へこの幸せな仲間たちの話をしたくて堪らなくなった。
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コメント
7件
ほんとさぁどずさんにデロデロに甘やかされてるぼんさんいいわぁ良すぎる

話が進むにつれ、幸せのお裾分けを頂いているカンジがします。 お粥。さん、お忙しい中素敵な作品ありがとうございます!
はぁぁぁぁぁあんんんん!!!!幸せぇええええええ!!!!!!幸せだぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!!