コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
私は、優等生…?
「遥菜ちゃん、あの今日日直なんだけどなんか用事ができちゃったから…その……」
何をしてほしいかくらい言わなくてもわかる。用事なんてどうせ合コンでしょ?
「わかったいいよ、用事なんて大変だね。」
嫌味半分で言ってみた。
「っ、うん…」
明らかに嘘ついてる顔。はやく行きなよ…
「ごめんね、じゃあい、行くね。」
「また明日ね(ニコッ)」
………
面倒くさい、はやく帰りたい、周りで見てる人も手伝ってよ…まぁそんなこと言っても無駄か、
でも、私に頼ってくれるたってことは、私は信頼されてる…よかった。
黒板も消して、その他の仕事を終わらせた頃にはもう空が暗くなりかけていた。冬だから日が沈むのが早い気がする。
疲れた、家に帰っても今日の復習、明日の予習をしないといけないし…今日こそ5時間くらい寝たかったのに。
無理かもしれない。
眠いな、
でも、みんなに「勉強教えて」って頼ってくれる。
みんなの中で優等生でいられる。
私は、こんなんだから親友なんていないし、友達っていう友達もいない。
みんな同じ態度で接してる。
つらいことも多いけど、みんなの中で優等生でいられればいいや。
そう思っていると、知ってる風景が広がっていた。
「あぁ、もう家か…」
家にはいる瞬間、見間違えかもしれないけど、
幼馴染を見た気がした。