コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
☕️「咲希さんのことが、好きです」
🎹「…!冬弥くん、アタシ…!」
🌟「待て」
司先輩の低い声が、妙に頭に響いた
どうしてこんなに、苦しいのだろう
🌟「…冬弥、言ったよな。咲希はやらんと」
🎹「え、な、!なにそれ!そんな昔のドラマみたいなこと言わないでよ…!」
なんだか論点が違う気がしたが、今はそこじゃない
☕️「俺が誰を好きだろうと、司先輩には関係ありません。先輩のことは尊敬しています。ですが、こればかりは譲れません」
🌟「別に、冬弥の邪魔をしてやろうなんて思ってない」
☕️「じゃあ何故…!」
🌟「…咲希のためなんだ」
🎹「え?」
咲希さんはきょとんとしている
俺も、俺と付き合わないことで咲希さんのためになるのかという疑問が残る
🌟「お前はまた、傷つくのか」
その言葉に、咲希さんは顔を青くした
どうして、咲希さんはそんな顔をするんだ
その後、アタシ達は解散した
アタシが耐えられなくなって、お金だけ置いて走って帰ってきて
ばかだなぁ、アタシ
…アタシが、悪いのに
アタシがいつまでも、引きずるのがいけないのに
どうしてアタシは…!
『咲希』
スマホから、機械的な音声が発せられた
🐟「どうかしたの?」
🎹「ルカさん…」
ルカさんは、アタシに優しく微笑みかけてくれた
🐟「咲希に何があったのかわからないけれど、なにか役に立てるかもしれないわ。できれば、教えてくれるかしら」
一度ルカさんから顔を背け、深呼吸してから口を開く
🎹「…アタシ、告白されたんです。幼馴染の男の子に」
🐟「あら、素敵ね」
ルカさんはにこっと微笑んだ
🎹「…でも、アタシは一度、恋愛ですごく傷ついたんです」
幼少期
アタシが好きになったのは、クラスでも人気者の男の子だった
いつもにこにこで、頭が良くて、かっこよくて
大好きだった
🎹「アタシ、ずっと好きだったの!」
「ごめん、無理」
断られるってことくらい、わかってた
わかってたけど
『無理』って言葉が、ずっと
「咲希ちゃん告白したの?」
クラスの子に聞かれた時、すごく驚いた
アタシが告白するところを、誰かが見てたらしい
告白した次の週には、学年中に広がっていた
「あの子が告白した子?」
「似合わないよね〜」
「自分のこと過大評価してない?笑」
「そもそもほとんど学校来てない子に好きって言われても困るよね」
別に、いじめられたわけじゃない
ただ、ずっと悪気なく言ってくる子たちが嫌だった
アタシの好きな人が
告白された人数を自慢しているところも、見たくなかった
🐟「…そう、大変だったのね」
ルカさんは悲しそうな顔をした
🎹「あのあと、お兄ちゃんに泣きついて、『お兄ちゃんが守ってやる』って言ってくれて」
頬から、一筋の涙が伝った
🎹「うれしかったなぁ…」
冬弥くんはそんなことしないってわかってる
わかってるけど
信頼してた友達も、みんな酷いことを言うから
🐟「…私は恋愛をしたことがないから、よくわからないけれど」
ルカさんはアタシの手に手を重ねた
🐟「きっと、お兄さんはただ心配でしかないのよ。もう一度言うけれど、私は恋愛をしたことがないわ。だけど、」
ルカさんは、アタシの目を見て微笑んだ
🐟「一度、咲希の思っていること全て、お兄さんに話してみたらどうかしら」