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💚side
猫を飼い始めた
白くて小柄で目が大きくて、なんかきゅるるるんって感じの可愛い猫
💚ただいま、ダイスケ
そう声をかけるにゃ〜!と甘えた声が響いて、ふわふわの体が俺の足にしがみついてきた
大きな目をきゅるんとさせて見上げてくるその顔に、今日一日の疲れが一気に吹き飛ぶ
💚待っててくれたの?
「にゃあ〜」
💚ありがとう、可愛いなぁ。よしよし
ダイスケは前脚を伸ばして俺の胸元までよじ登ってくる
慣れた手つきで抱き上げて、顎の下を撫でると、気持ちよさそうに目を閉じて喉を鳴らした
可愛い
可愛すぎる
俺の癒しだ
仕事でどんなに頭を使ってもどんなに神経をすり減らしても家に帰れば必ずこうして迎えてくれる存在がいる
それだけで明日も頑張ろうって思える
……ただ、この飼い猫・ダイスケには誰にも言えない秘密があるのだ
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
夜、部屋の明かりを落として時計を見る
現在の時刻は23:59
ソファに座りながら、俺は無意識に秒針を追っていた
あともうちょっと
そう思って見守っていると——
0:00
日付が変わる
次の瞬間、ボフンッ、という間の抜けた音と一緒に白い毛玉は跡形もなく消えて
そこに現れたのは裸の男の子だった
🩷わーい!日付変わったー!
元気いっぱいの声と同時に勢いよく抱きついてこられて、俺は思わずバランスを崩しそうになる
💚ちょ、ダイスケ…!
🩷あー!阿部ちゃんだぁ!阿部ちゃん阿部ちゃん!
💚はいはい、分かったから。とりあえず服着てください
用意してあった服を差し出すと彼は「くすぐったぁい」とか言いながら適当に袖を通して、結局上だけ着た状態でまた俺にくっついてくる
そう、俺の飼い猫・ダイスケは猫と人間の姿が一日ごとに切り替わってしまうのである
🩷阿部ちゃんお仕事お疲れ様
🩷いつも俺のちゅーる代稼いで来てくれてありがとうっ
💚どういたしまして
顔を見上げられてにこっと笑われる
その表情は猫のときと同じ、無条件で甘えてくる目だ
🩷ちゅーは?
💚どうしようかなぁ
そう言いながら頭を軽く撫でてやると、不満そうに口を尖らせて睨んでくる
その仕草があまりにも猫の時のままでつい笑ってしまった
💚冗談だよ笑 おいでっ
🩷にゃすっ!
一日ごとに姿が変わる、不思議な同居人
手がかかるし、振り回されることも多いけど
こんなにも可愛くて愛しい存在を手放す理由なんてどこにもない
🩷んっ…///ん〜…ぷはっ…!
🩷阿部ちゃんとのちゅー気持ちい…もっかいして?
💚ちゅーだけでいいの?
🩷うぅ…阿部ちゃんのえっち
🩷言わなくても分かるでしょっ
彼を押し倒してさっき着せたばかりの服をまた脱がせる
彼が猫から人間の姿に戻ると毎回こうなのだ
[END]