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「早く早く!」

「ほら、ハートも待っている事だし、早くやる人を決めてください」


でも、これはデスゲーム……

負けた場合は秘密とか言っていたけど確実に死ぬ


私はスピードをやったことがあるけど、

小学生からしてないし、これは瞬発力や反応速度が大事になって来るはず


私はどちらも普通だし、なにより死にたくない


「俺がするよ……」

ヒロさんが思いきった表情で言う


「ヒロさん!?正気ですか?」


「本気だよ もふくんは頭脳でいつか活躍できる

のあさんは……震えてるよ」


そんな…ヒロさん……自分だって震えてるじゃないですか……


笑顔も引きつってますよ……


「それに大事な仲間を失いたくない」


「ヒロくん……本気?

負けたら__死ぬかもなんだよ?」


もふくんは涙目でヒロさんの肩を掴んでいる


「私だって……その気になれば行けますよ!

ヒロさんが一人でやる問題じゃないんです!」


「あー、うるさい、五月蝿い!」

「今すぐぶち壊してやりたい その__「友情」」


「本人が言っているんだ、希望通りにしてあげたら?」

「こちらも暇ではないんですよ」


「……それじゃあ__行くよ」


「ヒロさん!?」

「ヒロくん!」


行かせたくない、なのに足が動かない

私だって、できるのに……その気になれば………


「君なら来ると思っていたよ」


二人は笑顔でヒロさんを迎え入れているが、その笑顔は決まって不気味


「それじゃあ始めようか 君は黒いマークのトランプで」


「……なにか細工は?」

ヒロさんはトランプの裏表を繰り返し見ている


「もちろんなにもしていないよ」

「ゲームは正々堂々するもの、ズルをしても面白くない」


「そう……」

とヒロさんは言っているが、まだ怪しんでいる様子だ


「「それじゃあ始めよう、命をかけたスピードを__」」













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