萌香、みりん、いさなは、異星人との最後の戦いで満身創痍だった。萌香の体は電撃の放出でボロボロになり、みりんも異能の過剰使用によってふらつきながら立っていた。いさなも釜を使い続けた影響でエネルギーが尽きかけている。
「…もう限界。」
萌香が膝をつき、震える声で呟いた。
「でも、まだ負けるわけにはいかない!」
みりんも声を絞り出すように叫ぶが、敵は容赦なく追い詰めてくる。
いさなはふらつきながらも立ち上がり、「どこまでやれるかわかんないけど…最後までやってやる!」と、決意を込めた表情で釜を召喚する。しかし、その釜さえ薄く霞むように頼りないものになっていた。
絶体絶命のその瞬間だった。戦場の空気がピリリと変わった。冷たい風が吹き抜け、まるで時間が止まったかのような静けさが訪れる。
「お前ら、本当にここまで来たんだ…」
低い声が響き、三人が振り返ると、そこにはベレー帽をかぶった白髪の少女が立っていた。神様の右腕と呼ばれる存在であり、その鋭い目つきと塩対応の態度が際立つ18歳の少女だった。
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私だーーーー