ピピッ、ピピピピッ
カチッ
「んー…よく寝た!あ、支度してランニングに行かないと!」
現在の時刻は朝の4時30分。今日はいつもより早めに起き、いつもより少し長めに身支度をする。
「今日は久しぶりにあいつに会えるぞー!」
「今日だけは部活休んで、沢山バレーとバスケして、それから…」
久しぶりに会うあいつは今どうなっているのか、背は伸びたのか、高校で友達は出来たのか。連絡を取り合ってはいるが、やっぱり実際会うとなるとわくわくする!なんて考えながら鼻歌交じりに身支度を整える。
チャイムが鳴り、本日最後の授業が終わる。鞄を持って廊下へ出る。
「おい日向。今日はこっから部室までどっちが早く行けるか勝負だ。」
「あ、わり。俺今日部活行けない」
「はぁ!?」
「あのバスケ馬鹿の日向が休むなんて、明日は雨だね」
「槍でしょ」
そう、本来であれば真っ先に部活へ向かう日向だが、今日は違う。じゃあな!と手を振って小走りで廊下を抜ける。自転車を引いて校門へ。
「おーい、テツー!!!」
「あ、翔くん」
見知った影へ近付くと、そこには少し前に会った時の記憶と相違ない姿がそこにあった。
「久しぶり、テツ!」
「お久しぶりです、翔くん。」
「何ヶ月ぶり?」
「お互い忙しくて、5ヶ月間は会ってませんよね。」
「テツ、校門の前にいたけど、皆に見られなかったの?制服違うし」
「いえ、そもそも気付かれませんでした」
「あはは、影の薄さは相変わらずっぽいな! でも、俺はすぐに分かったのになんでだろ?」
「それは翔くんが特殊なんですよ。僕の今の相棒にも気付かれずにびっくりされること多いですし。」
「まあ、そこは双子だからだな!それと、黒子が自分から相棒なんて言うって珍しいな。昔はそういうのこうきょう?の場で言うの恥ずかしいのでやめてくださいとか言ってたのに」
「公共、ですよ。公共くらい漢字で言ってください。ちゃんと勉強してるんですか?」
「ウッ…す、少しは……して、る。」
「まあ、そこの事は言ったん置いて、今日は何するんですか?」
「バレー!あと、バスケ!」
「翔くんには他の選択肢はないわですか。別にいいですけど、どこでやるんですか?」
「あっ………こ、公園…とか?」
「考えてなかったんですね…公園でやるのはいいですが、バレーはまだしもバスケはゴールがないと出来ませんよ?」
「そこはだいじょーぶ!ちゃんとある場所知ってる!」
「そうなんですか、ではそこに行きましょう」
「おう!」
「ああ、それと、伝えたい事があります。」
「?なに?」
「今度、翔くん達合宿ありますよね?」
「うん、あるよ!」
「僕達も行くことになりました。」
「そうなん……ってえええええええ!?」
「翔くん、声が大きいです。」
力尽きた…続き要りますかね…
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