前話の最後にも書きましたが、他の人が作ったものでもルールを守っていれば使えることがあります。
①他の人の作品を自分のスマホに保存して自分や家族だけで楽しむ(ネット上には載せない)
②作った人が「自由に使ってもいいよ」と言っているもの(例:フリーアイコン)
③作った人に「使ってもいいですか?」と聞いて「いいよ」と言ってもらえたもの
④クリエイターさんと契約してお金を支払うことで作品を使わせてもらっている場合
⑤作った人が亡くなって70年以上経っているもの。
⑥公開から70年以上経った映画作品
⑦ルールを守った上で「引用」をしている場合
こういった場合は他の人のものでも使うことができます。
フリーアイコンやフリー素材については「フリーって言ってるんだからどんなふうに使ってもいい」というわけではありません。
詳しくは「フリーアイコンの探し方〜OK編〜」で説明しますが、『フリー』といっても作者さんが著作権を放棄しておらず、使うときのルールを定めている場合があるので確認が必要です(ちなみにこれはイラストメーカーで作ったイラストを使う場合も同じです)。
引用については説明が難しいのですが、
「自分の意見をわかりやすく説明するために誰の作品か、何に載っているのかをはっきり書いたうえでその人の作品の一部を使うこと」
とでも言いましょうか。
SNSで例えると、
Twitter→リツイートや引用リツイートはOK、他人のツイートのスクショや他人のイラスト、写真などを無許可で自分のツイートに貼り付けて投稿したらアウト
Instagram→他の人の投稿のリポストはOK、スクショを無許可で投稿するのはアウト。
という感じ。
引用はメディアの記事や論文を書くとき、自分の意見を説明するときに使うもので、「引用の必然性があるときだけ」と決められています。小説には基本使いません。
テラーノベルのユーザーさんで、投稿した小説のサムネイルやアイコンの画像が突然消されたり差し替えられたりした人がいると思います。そういう人たちが使っていた画像は上の①〜⑦のどれにも当てはまっていないから画像が消されたんです。
「嫌がらせで通報されたんだ」「アンチだ」
「私は悪くないのに運営が通報した人を信じて消したんだ」
いいえ、違います。
運営さんは通報を受けてその画像が本当に無断転載かどうか調べ、無断転載が認められた場合に画像の削除や差し替えを行います。
現実逃避や被害妄想もほどほどにしましょうね。
著作権の基本はこんなところです。本当は「著作財産権」とか「著作者人格権」とか「著作隣接権」とかもっと細かく分けられるんだけど、とりあえずここに書いてあることがわかっていればまずはOKかな。
もっと詳しく知りたい人は「著作権とは」でネット検索してみましょう🔍
コメント
3件
はじめまして。突然のコメント失礼します。 ⑤について、現在は作者の死後70年に延ばされていたと思います。